エルミタ的業界インタビュー「オピニオン」 Vol.15
2013.05.10 更新
文:GDM編集部 Tawashi / 絵踏 一
昨年の発売以来、日本市場において歴代CORSAIR製PCケース一番のヒット作となった「550D」。両開きの遮音フロントパネルやケース内部のノイズを吸収する吸音シートにより高い静音性を実現。最大10基のファンを搭載できる冷却性能も兼ね備えている |
CORSAIRのお膝元、アメリカ市場で人気のモデルはミドルタワーサイズの「500R」。拡張性の高さが特徴の大型モデルで高いエアフロー能力も備える。ケーストップには120mm×2サイズのラジエターも搭載可能で水冷環境との相性もよい |
「全て取り込んでしまおう」がコンセプトのモンスターPCケース「900D」。国内でのお披露目も済ませているが、現在は「大きな本体を収めるパッケージを改良しているために少し遅延している」とのこと。国内デビューは近いとみてよさそうだ |
昨年日本でもヒットした、リセットスイッチの誤動作防止カバーや弾薬をイメージしたサイドパネルロックなどミリタリーデザインを採用するミドルタワーPCケース「C70」。後継モデルの開発は「現在進行中」とのこと |
ここ数年の日本市場におけるオールインワンタイプの水冷ユニットとPCケースの成功は、誰しもが認めるところだろう。DRAM販売からスタートしたCORSAIRだが、次々と参入する新分野で成功し続ける秘訣はどこにあるのか。そんな疑問を抱いて挑んだ今回のインタビューだったが、そこに難しい理屈は存在しなかった。「自分達が欲しいから作る。そんな製品をユーザーも求めいているのではないか」。原点はそこにあり、その「柔軟さ」こそが、CORSAIRが躍進した原動力だった。
新たなチャレンジを繰り返すことで、今や総合パーツメーカーへと見事に成長を果たしたCORSAIR。「製品開発において、特に他社を意識したことはない。我々が欲しいと感じたもの、ユーザーが求めるものをただ製品化していくというスタンスに、今後も変わりはない」と話すBertrand氏。来たる「COMPUTEX TAIPEI 2013」でも、新製品が多数お披露目されることだろう。その勢いが留まる気配は微塵もなく、今後も自作ユーザーにとって、ますます目が離せない存在となりそうだ。