エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.232
2013.05.11 更新
文:GDM編集部 松枝 清顕
MicroATXのミニタワーだけに、ミドルタワーPCケースのような冷却能力は期待できないと思われるだろう。確かに筐体の表面積を存分に使った、高エアフローを謳うモデルではない。
「350D」は、標準でフロント吸気140mm×1基、リア排気120mm×1基がそれぞれ搭載され、さらにトップ部には120mmまたは140mm×2基が増設可能。またフロント吸気ファンは最大で140mm×2基または120mm×2基にレイアウト変更に対応し、最大で140mm口径×4基、120mm口径×1基の計5基分のスペースがある。
冷却ファンレイアウト。青四角は標準搭載ファン。緑四角はファン増設スペースを表す。フロント吸気ファンは標準140mm口径×1基を120mm×2基または140mm×2基に変更できるようになっている |
ミドルタワーの高エアフローPCケースでは、サイドパネル部を含め最大8基など珍しくない。それに比べれば搭載可能数は少ないものの、要所は十分にカバーできている。さらに構成パーツと冷却ファンの距離が短いだけあって、熱源への直接的なエアフローは大型PCケースよりも有利。つまり、コンパクトな筐体に見合ったエアフロー能力は十分に確保されていると言える。
標準搭載のフロント吸気ファンは140×140×25mmの「A1425L12S」。DV12Vの0.30Aで、コネクタは3pin | 標準搭載のリア排気ファンは120×120×25mmの「A1225M12S」。DV12Vの0.38Aで、コネクタは3pin |
フロント140mm吸気ファンは標準で1基が中央固定(画像左)。さらに任意で最大2基の120mmまたは140mm口径ファンが固定できる。なお1基だけで運用する場合でも、上部/下部(画像上)に移動することが可能。ストレージに直接風を当てたい場合など、使用用途に応じてレイアウトが変更できる |
トップパネル部には120mmまたは140mm口径ファンが2基搭載できる。なお120mm口径ネジ穴には、防振ゴムブッシュが装着されていた |
拡張スロットは全5段。MicroATXモデルとはいえ、今やATXに迫る拡張性を備えるだけに、マルチグラフィックス構成対応はもはや必須条件といえる。ブラケットはハンドスクリュー固定式を採用。通気口仕様も当たり前になりつつある。
拡張スロット金具は通気口仕様のブラック塗装。いずれもハンドスクリュー固定タイプが採用されている |