エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.233
2013.05.15 更新
文:テクニカルライター・藤田 忠
「Vertex 3.20」シリーズのスペックを確認したところで、240GBモデル「VTX3-25SAT3-240G.20」を画像でチェックしていくことにしよう。まず手に持って気がつくのがボディの材質。台座部はスチール、カバーはABS樹脂と、アルミとスチールのコンビネーション仕様だった「Vertex 3 Low Profile」と比べると若干コストダウンが計られている印象を受けたが、これは20nm NANDフラッシュメモリを採用したことで発熱量が低下したのが要因だろう。実際、内部を見てみるとSSDコントローラやNANDフラッシュメモリ部には冷却用サーマルパッドなどは搭載されていなかった。
パッケージはOCZのエントリー向けSSDでは、お馴染みのブリスターパッケージ。2.5インチ→3.5インチ変換アダプタなどは付属していない |
ABS樹脂の上部カバーとスチール台座のコンビネーション仕様。上部カバーはVertexシリーズお馴染みのブラック基調で、“VERTEX3.20”のロゴシールが貼られている |
本体裏面。カバーと台座部は4隅のネジで固定。うち1つは封印シールが貼られている。当然ながら、この封印を破ると保証が受けられなくなるので注意してほしい |
ここからは実際に4隅の固定ネジを外して、「VTX3-25SAT3-240G.20」が採用する20nm MLC NANDフラッシュメモリのメーカーなどを確認していこう。
4隅のネジを外し、台座部を外した状態。スチール製の台座には、SSDコントローラやNANDフラッシュメモリの冷却用サーマルパッドなどは備わっていない |
基板は、さらに4本のネジで上部カバーに固定。なお、“OCZ Technology”のロゴが基板にしっかり入っている |
240GBモデルの基板表面には、SSDコントローラと8枚のMLC NANDフラッシュメモリが配され、裏面にも8枚のMLC NANDフラッシュメモリを実装している。なお、SandForceコントローラはデータ圧縮で高速化する仕様のため、キャッシュメモリは搭載されていない |
SSDコントローラはSandForce「SF-2281」。シルク刻印はIntelの「Intel SSD 335」シリーズなどでも、お馴染みの「SF-2281VB1-SDC」 |
240GBモデルは、製造プロセス20nmのIntel製128Gbit MLC NANDフラッシュメモリ「29F16B08CCMF3」を採用。表裏あわせて16枚(16GB×16枚)を搭載する |
対応インターフェースは当然だが、SATA 3.0(6Gbps) | Texas Instruments製電源スイッチ「TPS652510」 |