エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.233
2013.05.15 更新
文:テクニカルライター・藤田 忠
最後はSSDのシーケンシャルアクセスの最高性能を見るのに最適な「ATTO Disk Benchmark 2.47」で、「VTX3-25SAT3-240G.20」を計測してみよう。
「ATTO Disk Benchmark 2.47」の結果 |
読込は最大551MB/sec、書込は最大526MB/secをマーク。読込はわずか1MB/secだが、いずれも公称値を上回るパフォーマンスを発揮している。最新SSDだけあって、シーケンシャルアクセスは、SATA3.0(6Gbps)の限界に近づいている。
各種ベンチマークソフトでアクセス性能を見てきた「Vertex3.20」だが、OCZ製SSDの魅力は、性能だけではない。それが初心者でも簡単にファームウェアのアップデートが行なえる「OCZ Toolbox」だ。もちろん、Winodws上で動作し、ファームウェアのダウンロードからアップデートまでを自動で処理してくれる。性能も大事だが、こういったツールが用意されている点もOCZの魅力のひとつといえるだろう。
ドライブを選択し、「Tools」画面で「Update Firmware」をクリックすれば、最新のフォームウェアにアップデートできる。なお、アップデート時は、SSDが初期化されるため、必ずバックアップを取ってから実行しよう |
20nm NANDフラッシュメモリとOCZによるファームウェアチューニングで、最新SSDと遜色ないパフォーマンスを発揮する「Vertex 3.20」シリーズの240GBモデル「VTX3-25SAT3-240G.20」。圧縮率の影響が出てくるシーンもあるが、優秀なランダムアクセス性能や便利なツール、そして常に最新技術を採用したSSDを開発し続けているOCZならではの安心感が備わっている「Vertex 3.20」シリーズは、なかなか魅力的といえるのではないだろうか。