エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.234
2013.05.18 更新
文:GDM編集部 絵踏 一
白と黒が美しく調和した「Silencer Mk3 850W」のデザインは、特にホワイトカラーのPCケースとは組み合わせも抜群。しかし美しい外観もさることながら、最大の特徴は着脱式コネクタにキャノンプラグを採用した点だろう。コンシューマ用電源ユニットとして初めての採用機となった1200Wモデルと同様の機構で、ねじ込みタイプのロックを搭載し脱落の不安は皆無。本来オーディオや放送用器具に採用されるとあってノイズにも強く、一段上の電源ユニットに仕上がっている。
ちなみに奥行きは180cmほどと一般的だが、キャノンプラグ自体が6cmほどとやや長めのため、電源ケージ内の余裕はしっかり確保したい。
ケースに隠れてしまうとはいえ、電源ユニットも美しいものを使いたい。白と黒のツートンカラーを採用、是非ともホワイトのPCケースと組み合わせてみたいモデルだ |
主要コネクタを直結、着脱式コネクタにキャノンプラグを採用するセミプラグイン電源。露出部はほぼ全面目の粗い通気口になっている。外形寸法はW150×D180×H86mm |
本製品最大の特徴といえるキャノンプラグ。放送用機器などに採用される堅牢無比なコネクタで、ノイズにも強い |
キャノンプラグにはネジ固定できる金属製リングが装着され、脱落の不安なしに運用できる。ただしコネクタ自体がやや長めなせいで、ケース内には余裕が必要だろう |
キャノンプラグのコネクタはピン数の異なる2種類。使用するケーブルに応じて使い分ける仕様で、挿し間違えというヒューマンエラーを防止してくれる |
冷却機構を担う140mmの2ボールベアリングファン。負荷に応じて可変(もしくは停止)する仕様で、動作音も極めて低い |
「Silencer Mk3 850W」のケーブルレイアウトは、主要コネクタを直結式、その他をキャノンプラグ接続とするセミプラグインタイプだ。サーバークラスのマザーボードもサポートする2系統のEPS 8pin(4+4pin)のほか、PCI-Express補助電源(6+2pin)は合計6系統を確保されるなど、構成は非常に豪華。SATAコネクタも3系統12口が用意され、変換なしに強力なストレージ環境が構築できる。
ケーブルは直結式こそ一般的なメッシュタイプなものの、プラグインケーブルの方は極薄のフラット形状を採用。狭いケース内でも取り回ししやすく、組み込みの際には大いに助けられるだろう。
直結式ケーブルはATX 24pin(20+4pin)が24インチ(約609mm)、2系統のEPS 8pin(4+4pin)が25インチ(635mm)、同じく2系統のPCI-Express補助電源(6+2pin)が23インチ(約584mm)だ |
プラグインケーブルは、SATAとペリフェラルがそれぞれ4コネクタを備え、長さは34インチ(約863mm)。PCI-Express補助電源(6+2pin)は直結式と同じ23インチ(約584mm)の長さが確保される |