期待のミドル電源、その安定性やいかに

それではいよいよ「Silencer Mk3 850W」に火を入れて、電源ユニットの至上命題となる安定稼働のほどをチェックしていきたい。各種ベンチマークソフトを使用し、高負荷環境における挙動を検証してみよう。なお、テストにあたっては背面の「Dual Thermal Control System」スイッチを“Normal Mode”にセットして動作させている。その他の動作環境は以下の表を参照していただきたい。

OCCT 4.4.0 PowerSupplyTest

OCCT 4.4.0 PowerSupplyTestによる各電圧の変化

OCCT 4.4.0 PowerSupplyTestによる各電圧の最大/最小/平均値

まず先頭は、「OCCT 4.4.0」のPowerSupplyTestによる負荷テストだ。CPUとGPUの両方に負荷をかけるテストのため、いきおい電源ユニットへの負担も大きくなる。最小構成ながら、消費電力はワットチェッカーで確認したところ249Wに達していた。

テスト中におけるフラットな挙動は電圧変動を示すグラフからも明らかで、「Silencer Mk3 850W」は極めて高い安定性をもっているのがよく分かる。変動幅は+12Vが最大/平均値で0.002V、+5Vも同様に0.001Vとほとんど差がつかず、実質的な電圧変動はほとんどないと言っていい。+3Vも0.012Vの差に収まり、高負荷環境でも出力を安定して維持できている。