エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.234
2013.05.18 更新
文:GDM編集部 絵踏 一
ひと通り負荷チェックを行なってみたところ、ほとんど最小構成に近いこともあり消費電力は最大でも250Wほどに収まっていた。そこで思い至るのが、「Silencer Mk3 850W」の搭載機能である「Dual Thermal Control System」。同機能は“Silent Mode”時には負荷が50%に達するまでファンが回転しない仕様のため、用意したテスト環境では常にファンレスで動作するということになる。そうとなればファンレス状態での挙動も気になるところ。早速“Silent Mode”にスイッチ、同じテストを実行してみることにした。
OCCT 4.4.0 PowerSupplyTest(Silent Mode)による各電圧の変化 |
OCCT 4.4.0 PowerSupplyTest(Silent Mode)による各電圧の最大/最小/平均値 |
最大/最小値の変動幅こそやや拡大したものの、+12Vは最大/平均値で0.072Vと十分許容範囲に留まっている。一方の+5Vと+3Vは最大/平均値で0.03~0.04Vほどと変動幅はおとなしく、あまり変化を感じさせなかった。テストをループさせながらかなり長時間の計測を行なっていたのだが、「Silencer Mk3 850W」はファンレス状態でもほとんどブレずに安定稼働してくれるようだ。
3DMark「Fire Strike」(Silent Mode)による各電圧の変化 |
3DMark「Fire Strike」(Silent Mode)による各電圧の最大/最小/平均値 |
正直なところ、あまり「Normal Mode」と変わりないという感想だ。すべての電圧において最大・最小値は同じ数値になり、変動幅も+12Vの最大/平均値で0.023Vほど。グラフを確認してもそれぞれ最大値に貼り付くようなフラット変動を示し、ヒートシンクのみの冷却でも安定動作に疑いはない。