エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.234
2013.05.18 更新
文:GDM編集部 絵踏 一
FF14 新生エオルゼア ベンチマーク ワールド編(Silent Mode)による各電圧の変化 |
FF14 新生エオルゼア ベンチマーク ワールド編(Silent Mode)による各電圧の最大/最小/平均値 |
最後は「ファイナルファンタジーXIV」のベンチマークだが、こちらも「3DMark」同様に「Normal Mode」から大きな変動はなし。+12Vは平均値から最大/最小値の範囲をバランスよく変動しているようだが、+5Vと+3Vに関しては最大/平均値の差が少なく、ほとんど最大出力の状態を維持できている。すべてのテスト共通で定格出力を下回るシーンもまったくなく、ファンレス駆動に「Silencer Mk3 850W」のハイレベルな安定性が確認できた。
キャノンプラグがついただけの中堅モデルかと思いきや、「Silencer Mk3 850W」の見事な出来栄えには感心しきりだった。極めて安定した出力特性は、最上位モデルにも匹敵。電源ユニットとしての至上命題である安定動作は、どんなシーンにおいても存分に発揮されるはずだ。また、3-way SLIをサポートする6系統のPCI-Express補助電源をはじめ、コネクタ数も豊富で伸ばせる手は何本もあるという印象。1000Wクラスの超絶ハイスペックを要求する一部のエンスージアストをのぞけば、ほとんどどんなマシンにおいても必要とするすべてをカバーしてくれるだろう。
とにかく安定した出力が印象的だった「Silencer Mk3 850W」。もちろんノイズに強く堅牢なキャノンプラグも魅力十分。一部のモンスターマシンを除けば、どんなマシンに組み込んでも満足できるはずだ |
そしてファンレス状態でのテスト結果からも、搭載する「Dual Thermal Control System」の有効性が十二分に確認できた。まったくのファンレス状態でも出力特性は一般的な電源ユニットをしのぐ優秀さ。低発熱モデルゆえに可能なことかもしれないが、実際ファン稼働状態でも電源ユニット特有の熱気はほとんど排出されず、常時ファンレスという状態にも不安はない。ここは積極的に“Silent Mode”を活用し、セミファンレス電源としての恩恵を存分に享受したい。