エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.235
2013.05.20 更新
文:GDM編集部 松枝 清顕
待望の「D-Frame」が到着した。外形寸法W305×D668×H482mmはあくまで完成後のサイズ。組み込み前の外装パッケージを測ると、実測でW280×D800×H620mmだった。PCケースの外装箱としては奥行きが長く、そしてとにかく重い。ちなみに資料によると、本体重量は18.76kgとある。一般的なPCケースに比べ、かなりの重量級であるらしい。
組立式とあって、PCケースとしては縦横比に少々違和感がある外装パッケージ。さてどんな大きさのPCケースに仕上がるのだろう | |
外装パッケージ片側フラップ部にある、開梱手順のイラスト。重量があるため、パッケージ破損にも注意して、内容物の入ったトレイ状の梱包材を引き出す | 横倒しにし、内部をスルスルと引き出すと、「D-Frame」の構成部品が顔を出す |
弾力性があり、かつ丈夫な発泡ポリエチレン3枚を重ねて接着させた緩衝材に、各々のパーツが収められている | |
最も大きなパーツであるマザーボード搭載用プレートと、サイドパネルに該当するガラス板(2枚)の裏側からは、さらにパーツやネジ類が入ったBOXが姿を現す |
通常のPCケースレビューであれば、あれこれ細部を点検した後にチェックする付属品。しかし、「D-Frame」は組立式とあってそうもいかない。まずはどんなものが同梱されているのか、その全てをご紹介しよう。なお、各々の構成パーツは画像と共にマニュアルに準拠したパーツナンバーおよび名称を記している。
マザーボードをマウントするトレイを「マザーボードプレート」と呼ぶ。構造上、マザーボードだけでなく、ドライブやグラフィックスカードなど、PCの主要構成パーツが、直接・間接的にマウントされるだけあって、通常の”トレイ”よりも頑丈である必要がある。そこで「D-Frame」では、ハンドメイドによる砂型鋳造(sand casting)が採用された。最厚部11mmにも及ぶプレートは、剛性が高く、重量負荷が掛かっても曲がる心配はない。こだわりのパーツを使うあたり、プレス加工による量産品とはひと味違ったモデルであることがお分かり頂けるだろう。
パーツナンバー【A-02】のマザーボードプレートには、「D-Frame」のロゴがデザインされている |
砂型鋳造(sand casting)で丁寧に作られたマザーボードプレート。実際に現物を手に取ると、ハンドメイドならではの風合いを感じ取ることができる |
オープンフレーム型ながら、決して”まな板”ではない「D-Frame」には、ガラス製サイドパネルが用意されている。実測4mm厚の強化ガラスはスモークタイプ。完全密閉されるわけではないため、ある程度の埃の浸入を防ぎ、さらに全体の質感を高める重要な構成部品だ。
両サイドパネルに当たるスモークガラス【A-03】。その四隅にはジョイント用のアルミ製プレートが予め装着されていた。なおスモークガラスには「TEMPERED GLASS」のシールが貼られていた。すなわち強化ガラスというワケだ。ちなみにガラスの厚さは実測4mmだった |