エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.235
2013.05.20 更新
文:GDM編集部 松枝 清顕
じっくりと時間をかけ、ひとつひとつを丁寧に組み上げた「D-Frame」。完成品を前にかなり満足気味の筆者だが、達成感を味わう間もなく、今度はPC構成パーツを組み込まなければならない。
オープンフレーム型の特殊なスタイルもさることながら、PCケースを組み込んだ後、さらにPCを組み込むという2重の作業は過去あまり記憶が無い(お急ぎの方にはとてもおススメできない)。さらにPCケースでありながら、通常のレイアウトとは大きく異なり、勝手が違う。ここからは戸惑いながらの作業工程と、各パーツの搭載方法および気が付いた事など、できる限り詳しく解説していきたい。
PC構成パーツ基幹部品のベースとなるマザーボード。まずは検証用に用意したGIGABYTE「GA-Z77X-UP4 TH」を、マザーボードプレートにマウントしてみる。
ハンドメイドのマザーボードプレート(トレイ)には、たくさんのネジ穴が空けられているが、そこは気にせず通常の組込み同様、スタンドオフ【b. Motherboard copper stand off】で、基礎を作っていこう。
マザーボードプレートにスタンドオフをセット。固定には付属の【f. Motherboard Stand-Off Socket】を使用する。レイアウト上、拡張スロットに近い2カ所のネジについては若干締め付けにくいものの、同梱のロングシャフトタイプのプラスドライバーを使えば問題ない。なおATXマザーボード搭載後の空きスペースはほぼ無い | |
お弁当箱のようなBOX形状の5.25インチオープンベイ。前のセクションで「D-Frame」の完成形をご覧頂いたが、5.25インチに光学ドライブをマウントさせるには、マザーボードプレートから一度BOXを外す必要があった。
2本のアルミ製パイプの間から、光学ドライブがマウントできそうにも見える。だが、実際には外側のパイプが邪魔をし、光学ドライブが途中で引っ掛かってしまった。ここは無理せずオープンベイを取り外すしかない |
HDD 3台までマウント可能な、3.5インチシャドウベイ。ケージには謎のスライドレバーが確認できる。実はコレ、ワンタッチロック機構なのだ。マウント方法は、12本付属する【d. 3.5″HDD Fixation Screw】をHDD側面に各2本固定。ネジ自体がピンとなり、ケージ両サイドのガイドに沿ってHDDを挿入。最後にスライドレバーを「CLOSE」側にすることで、ロックが掛かる仕組み。
意外にもロック機構を備えた3.5インチシャドウベイ(ケージ)。スライドロック機構だけでは心許ないと思えば、ガイド部から見えるHDD側面中央のネジ穴を使い、インチネジで固定すればいい |
3.5インチシャドウベイ(ケージ)のストレージマウント方法が特殊なだけあって、2.5インチドライブは専用スペースが用意されている。(汎用変換アダプタを使えば、3.5インチシャドウベイに装着可能)
2台分のスペースが確保されているのは、3.5インチシャドウベイの真上に当たる位置。マザーボードプレートには各4カ所(2台分)のネジ穴が用意され、2.5インチSSDの底ネジ穴を使ってマウントできる。
2.5インチSSD底面ネジ穴に対し、ワッシャ付【e. 2.5″HDD Screw】4本を使い、マザーボードプレート裏面から固定。複数台搭載できるよう「コの字型」ユニット等が欲しいところ |