エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.237
2013.05.26 更新
文:GDM編集部 松枝 清顕/池西 樹
冷却テストに向け、「FX100」を実際にマザーボードへ搭載してみよう。大型CPUクーラーだからといって身構える必要はなく、作業工程もそれほど複雑ではない。ZALMANのハイエンド系CPUクーラーに共通した取り付け方法を、順を追って確認していこう。なお、今回はIntel LGA1155(Intel Core i7-3770K)マザーボードを用意した。
作業工程は比較的容易ながら、1点気を付けなくてはならないのが、ワッシャー付ネジ「Bolts」の固定。ネジ穴は内部のサブヒートシンクと外周のヒートシンク間にあるため、トップ面のプレートを外さなければならない。さらにネジのヘッド部はヒートシンクの”奥底”になるため、標準的なドライバーでは届かない。専用工具が付属しているわけではなく、ロングシャフトタイプのプラスドライバーを自ら用意しなければならないのだ。「FX100」マウントの最重要箇所だけに、唯一のマイナス点と言わざるをえない。
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ネジ留にはシャフト長150mm以上のプラスドライバーが必須。さらに片側のサブヒートシンクと外周ヒートシンク間が狭く(緑矢印間)、ドライバーのシャフト径はφ6mm以下の必要がある |
マザーボードへの固定が完了したところで、メモリソケット部のクリアランスをチェックしておこう。今回装着テストで使用したGIGABYTE「GA-Z77X-UP4 TH」(Intel Z77 Express/ATX)の場合、156mm四方のヒートシンク部がメモリソケットの一部を覆うため、どうしてもメモリの高さ制限を気にしなければならない。「FX100」はヒートパイプにより、ヒートシンク部分が”高床式”で嵩上げされているため、比較的スペースがあるようにも見える。ただし実際にスペースを計測してみると、約50mm弱程度。大型ヒートスプレッダ付メモリだと物理的干渉を起こしてしまう可能性が高い。メモリチョイスは事前チェックが必要だ。
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テストに使用したメモリはヒートスプレッダ無しで、高さは約30mm。ヒートスプレッダ付を選ぶなら、高さ50mm以下を選ぼう |