エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.238
2013.05.29 更新
文:GDM編集部 池西 樹
最後に、データが大量に書き込まれたダーティ状態でのパフォーマンスの違いを確認していこう。テストには強制的にドライブを断片化する「スペースデデフラグ」を使い、空き容量が約5%になるまで乱数データを書込。その後、すぐに「CrystalDiskMark 3.0.2f」を使って計測を行った。
PX-256M5PのCrystalDiskMark 3.0.2fスコア | PX-256M5ProのCrystalDiskMark 3.0.2fスコア |
PX-256M5P、PX-256M5Proとも、シーケンシャル読込が約50MB/sec低下しているが、ダーティ状態でも高い性能を維持している。SSDによっては空き容量が少なくなると、極端にパフォーマンスが低下する製品もあるが、「M5 Pro」や「M5 Pro Xtreme」シリーズを選択しておけば、かなりヘビーな使い方でも安心して運用できる。
今回はNANDフラッシュのパッケージ変更により、大きく内部構造が変更された「M5 Pro Xtreme」シリーズにスポットを当てて検証を行なってきた。当初懸念していたパフォーマンスや安定性については、ファームウェアと基板デザインの最適化でうまく吸収され、旧モデル「M5 Pro」との違いは見られなかった。また異種ドライブを使ったRAID構築も問題なく、ダーティ状態での性能も変わらないことから、標準的な使い方でその違いを感じる場面はないだろう。
「M5 Pro」と同じく、高い性能と安定性を実現した「M5 Pro Xtreme」は、SATA3.0対応SSDの鉄板モデルとして万人にオススメできる製品だ。