エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.239
2013.06.02 更新
文:GDM編集部 池西 樹
ここからは「Z87 MPOWER MAX」を実際に動作させ、検証を進めていく。本来であればCPUには「K」シリーズを用意したいところだが、時間の関係もあり今回はCore i7-4770(ESサンプル品)を使用。またGPUコアの性能を確認するため、グラフィックスカードは非搭載とし、パフォーマンス比較用にIvy Bridge世代のCore i7-3770KとMSI「Z77A-GD55」を用意した。
Core i7-4770のCPU-Z 1.64.0の結果。アイドル時は800MHzまで動作クロックが低下する |
Core i7-4770のGPU-Z 0.7.1の結果。GPUクロックは負荷に合わせて600MHz~1,200MHzの間で変動する |
まずは「CINEBENCH R11.5」を使い、CPUコアのパフォーマンスをチェックしていくことにしよう。
CINEBENCH R11.5の結果(pts) |
シングルコア、マルチコアともスコア差は約8%。クロックに換算するとその違いは約300MHzで、Core i7-4770の性能は、Core i7-3770Kにライトなオーバークロックを施したのとほぼ同等といったところ。この差を大きいとみるか、小さいとみるかは人によって意見が別れるだろう。しかしながら、しっかりとパフォーマンスが向上している点は素直に評価したい。
続いてGPU性能を確認するため、最新3Dベンチマークソフト「3DMark Version 1.1.0」によるテストを実施した。なお今回はオンボードグラフィックスであることから、プリセットには「Cloud Gate」を選択している。
3DMark Version 1.1.0 |
GPU性能が重要な「Graphics Score」は、Core i7-3770Kとの比較で約1.5倍とまさに圧勝。HaswellではGPUコアを大幅に高速化したというIntelの謳い文句通りの結果といえる。またCPU性能が重要な「Physics Score」も約14%向上し、総合スコアも約1.4倍と大きく差をつける結果となった。