エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.240
2013.06.12 更新
文:GDM編集部 池西 樹
GIGABYTEでは、Intel「8」シリーズの登場に合わせて、同社の品質規格を「Ultra Durable 5+」にアップデートした。「+」表記からも分かる通り、「Ultra Durable 5」をベースに機能を追加・改良した規格で、電源回路には高効率なInternational Rectifier(以下IR)製ICチップ「PowIRstage®」とデジタルPWMを採用。ヒートシンクも、冷却性能を向上させた新デザインに変更されている。
高効率ICチップ「PowIRstage」を採用した電源周り。高負荷時でも発熱を低く抑えることができる |
「GA-Z87X-UD4H」ではGIGABYTE専用にカスタマイズされ、従来の約2倍の耐久性を実現した高耐久コンデンサ「Durable Black Solid Cap」や、2つのROMを持ち、万が一トラブルが発生した場合でも復旧できる「UEFI DualBIOS」により、耐久性や耐障害性を確保した。また、主流のUSB3.0ポートは10ポートに拡張され、ユーザビリティにも配慮した規格になっている。なお「Ultra Durable 5+」については、こちらの発表記事に詳しいので、参照いただきたい。
ブラックコーティングが施された高耐久コンデンサ「Durable Black Solid Cap」 | 「GA-Z87X-UD4H」では、内部4ポート、外部6ポートの10ポートのUSB3.0ポートを搭載する |
今回検証する「GA-Z87X-UD4H」は、Intel Z87 Expressチップセットを搭載したミドルレンジ向け上位モデル。「Ultra Durable 5+」準拠の高品質デザインに加えて、ネットワークコントローラには、安定性に定評のあるIntelチップを採用。さらにサウンド回路には、ヘッドフォン用の高出力アンプを搭載し、600Ωのハイインピーダンスヘッドフォンをサポートするなど、パフォーマンスに直結しない部分でも、その造りに妥協はない。
拡張性についても、SATA3.0はチップセット内蔵の6ポートと、Marvell「88SE9172」による2ポート(eSATA×2と排他)の計8ポート構成。拡張スロットは、PCI-Express3.0(x16)×1、PCI-Express3.0(x8)×1(x16形状)、PCI-Express2.0(x4)×1(x16形状)、PCI-Express2.0(x1)×3、PCI×1で、NVIDIA SLIとAMD CrossFireXに対応するなど、こちらも必要十分。定格仕様のスタンダードPCから、パフォーマンス重視のゲーミングPCまで、幅広い用途に対応する。
マットブラックの基板に赤ヒートシンクが映える「GA-Z87X-UD4H」 |
基板裏面には、搭載パーツもなくスッキリとした構成 |
ヒートシンクと統一したカラーリングの本体パッケージ。サイズは実測値で340×270×80mm | パッケージ裏面には、「GA-Z87X-UD4H」の特徴がビッシリと記載されていた |
付属品一式。SATAケーブル×4、SLIブリッジケーブル×1、バックパネル、ドライバCD、マニュアルが付属する | 「GA-Z87X-UD4H」の製造を手がけるのは、GIGABYTEの精鋭が集まる「台湾」の南平工場 |