エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.241
2013.06.15 更新
文:GDM編集部
3.5インチシャドウベイのレイアウトを確認したところで、実際にHDDをマウントしてみよう。マニュアルによると、BOX型シャドウベイは取り外し、ボトム部ドライブケージは固定したままでHDDをマウントするようになっていた。
BOX型シャドウベイへのマウントは、オーソドックスに両サイド2カ所のネジ留め式が採用されている | |
ボトム部ドライブケージはツールフリー仕様。3.5インチHDDをケージにスライドさせていくと、右サイドにある可動式のツメがカチャリとロックしてくれる。片側のみの機構ながら、しっかり固定可能。よくできている |
先端にはプラスチック製の”つまみ”、末端はドライブケージに固定された、用途不明の装備品であるベルト。実際に3.5インチHDDを搭載させてみたところで、その正体が分かった。
前述通り、ドライブケージはスライド式のロック機構を備えているが、リリース機構がない。オプションの「CP-05」を装着すれば、ホットスワップベイになるだけに、HDDは簡単にリリースできなければおかしい。そこでモノをいうのがこのベルトだった。まずは画像を見てほしい。
謎のベルト、その正体はHDDリリース用の装備品だった。HDDのインターフェイス側に掛けられたベルトを手前に引くことでロック機構が解除。HDDを引き出すことができる |
電池BOXをイメージしてもらえれば分かりやすい。一気に乾電池をゴロリと外してくれるリボン状のそれと考え方は同じく、ベルトを引くことでHDDを引き出せるようにしているというワケだ。PCケースでこのスタイルを採用するモデルは記憶にないが、なかなか考えられていると思う反面、苦肉の策と言えなくもない。ともあれ、ベルトを引くだけでロック機構も解除される事から、単なる思い付きではないはず。新製品ごとに何かをやってくれるSilverStoneらしいアイデアだ。ちなみにこのベルトは「removal guide」と呼ぶらしい。
SSDの指定席、2.5インチ専用搭載スペースはボトム面に装備されていた。底面から内部に出っ張ったネジ穴がSSD1台に付き4個、計4台分16個が用意されており、それぞれ底面からネジ留めする方式が採用されている。
底面にある2.5インチSSD搭載スペースは、3.5インチドライブケージ下に隠されている。マウントは丸で囲まれた部分の穴を使い、SSD底面のネジ穴を使い固定する | |
少々面倒なのは、SSDを固定する場合、底面固定の3.5インチドライブケージを一度取り外す必要がある点。さらに底面からのネジ留めだけに、PCケース本体を横倒しにしなければならない |
拡張スロットは全8段を装備し、マルチグラフィックス構成にも対応する。拡張ブラケットは通常のネジ固定で、通気口仕様とした。正圧設計を提唱するSilverStoneにとって、リア排気口は重要なポイントとなる。
ボディ同様、ブラックに塗装された全8段の拡張ブラケット。180mm口径フロント吸気ファンとは正対する位置になる。なお拡張ブラケットは通常のネジ固定で、シャーシ側にはドライバを通す穴が空けられている |