エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.242
2013.06.16 更新
文:GDM編集部 絵踏 一
さて、ここからは“寄り”の姿勢で「Z87 Extreme4」を細部に渡り確認していこう。まずはデジタル制御の「Digi Power」を採用する電源周りから。実装されるMOSFETこそデュアルスタックタイプではないものの、電源回路はハイエンド同等の12フェーズ構成。発熱を抑えるとともに円滑な電力供給を可能にし、高いオーバークロック性能を発揮する。もちろん通常動作における安定性への貢献は言わずもがなだ。
分割型のシンプルなヒートシンクに守られた電源周り。クリアランスも十分に確保され、CPUクーラーを選ぶということもないだろう | |
電源回路はハイエンド匹敵の12フェーズ構成を採用、安定的かつ円滑な電力供給を可能にしている | ヒートシンクを取り外すと現れるMOSFET。1フェーズあたり2基のMOSFETで構成されている |
やや無骨でシンプルなヒートシンク。それぞれ2本のネジで固定されている |
搭載チップセットは、Intel「8」シリーズ最上位のIntel Z87 Express。ちなみに「Z87 Extreme4」は、同チップ採用モデルの中ではちょうど真ん中あたりに位置する、シリーズにおける“ミドルハイ”クラスの製品だ。
基板右下に実装されるIntel Z87 Express。実測値で45×80mmほどの平たいヒートシンクが採用されている | |
電源周りに比べればスリムながら、共通のデザインを採用するヒートシンク。2箇所のネジで固定されている |
メモリスロットはデュアルチャンネルに対応する4基で、最大32GBを実装可能。2,933MHzの高クロック動作もサポートし、ハイパフォーマンスなオーバークロックメモリの利用も問題なし。なお、新設計のピンデザイン採用により、信号の“ひずみ”を効率的に低減させることに成功している。
メモリスロットは、CPU側からDDR3-A1/DDR3-A2/DDR3-B1/DDR3-B2の順に並ぶ。2枚実装の場合はA1/B1、A2/B2の組み合わせで使用し、最大32GBを実装できる | |
BIOS画面をチェック。最大で2,933MHzの高クロック動作をサポートしている |