エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.244
2013.06.21 更新
文:GDM編集部 池西 樹
MSI「Z87-GD65 GAMING」市場想定売価税込23,000円前後 製品情報(エムエスアイコンピュータージャパン) |
MSI 8シリーズに合わせてリニューアルされた品質規格「ミリタリークラス4」。「Z87 MPOWER MAX」のレビューでも紹介しているが、COMPUTEX TAIPEI 2013のブース取材で、正確な定義が明らかになった。そこで、マザーボードの検証を進める前に、復習も兼ねて再度解説しておこう。
「ミリタリークラス4」では、MIL規格に準拠した高品質コンポーネントとして、「DrMOS4」「Hi-c CAP」「SFC」「Dark CAP」「Dark Choke」「SOLID CAP」の6種類を用意。この内、2つ以上のコンポーネントを採用していれば、「ミリタリークラス4」として認定される。ちなみに今回検証する「Z87-GD65 GAMING」は、「Hi-c CAP」「SFC」「Dark CAP」を採用しており、当然のことながら「ミリタリークラス4」に準拠している。
COMPUTEX TAIPEI 2013のMSIブースでは、「ミリタリークラス4」の定義について解説されていた |
また「ミリタリークラス4」に合わせて、マザーボードの命名規則も刷新。MSI 7シリーズまでは、「Z77A-GD65 GAMING」のように「D」がつく製品には「DrMOS」が搭載されていたが、MSI 8シリーズからは「DigitALL Power」電源を表す文字へと変更されている。製品名から、機能を知ることができる有用な情報なので、購入の際にはぜひ参考にしてほしい。なお「OVER CLOCKING Series」に属する、「Z87 XPOWER」「Z87 MPOWER MAX」「Z87 MPOWER」の3モデルは例外。「D」の文字は付かないが、すべて「DigitALL Power」が採用されている。
「Z87-GD65 GAMING」は、MSIが展開するゲーミングマザーボード「GAMING Series」の第2世代モデル。「ミリタリークラス4」に準拠した高品質コンポーネントと、「DigitALL Power」制御の電源回路により、高負荷が続く長時間のゲームプレイでも安定動作を実現。さらに遅延の少ないKillerブランド製チップ「Killer E2205」や、高音質化を追求したサウンド回路など、快適なゲーム環境に向けて細部まで抜かりはない。実際、COMPUTEX TAIPEI 2013のマザーボード部門では、最高となる「Computex Best Choice Golden Award」を受賞していることからも、その品質とパフォーマンスの高さが伺える。
COMPUTEX直前に行われたプレス向けカンファレンスでは、「Computex Best Choice Golden Award」受賞を大々的に発表 |
拡張性についても考慮され、SATA3.0はチップセット内蔵の6ポートと、Asmedia「ASM1061」による2ポートの計8ポート搭載。拡張スロットは、PCI-Express3.0(x16)×1、PCI-Express3.0(x8)×1(x16形状)、PCI-Express3.0(x4)×1(x16形状)、PCI-Express2.0(x1)×4で、2-WayのNVIDIA SLIと3-WayのAMD CrossFireXに対応する。またLucid Virtu MVP機能もサポートされ、外部グラフィックスカードを搭載した場合でも、内蔵GPUを有効利用できるのは嬉しいところ。