エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.245
2013.06.29 更新
文:GDM編集部 絵踏 一
次は「N770GTX Twin Frozr 4S OC」の誇る、ミリタリークラス4コンポーネント仕様の基板を観察してみよう。基板上には10年超の長寿命を実現する固体コンデンサや高効率コンデンサHi-C CAP、高い電流容量と低温動作が特徴のチョークコイルNew SFCなど、豪華仕様なコンポーネントの数々で構成されている。さらなるオーバークロックを施して楽しみたいという玄人向けなニーズはもちろん、通常動作における抜群の安定性にも貢献。長く安心して使いたいという向きにもマッチする。
通常グラフィックスカードのオーバークロックといえばクロックや電圧の調整が面倒で、やや敷居が高い印象がある。そこでオススメなのが、MSIが「GAMING Series」向けにリリースしている簡易OCツールGaming APPだ。使い方は“OC Mode”“Gaming Mode”“Silent Mode”の3項目から好みの設定を選択するだけと極めて簡単。試行錯誤が必要な手順をすべてスキップし、ツール側が最適なコアクロックとファン速度に自動で調整してくれるというワケだ。
早速“OC Mode”を試してみたところ、ブーストクロックが出荷時を100MHz近く上回る1201.9MHzにアップ。労せずしてパフォーマンスアップを実現した。細かなチューニング次第ではさらに上も狙えるかもしれないが、文字通りの“ワンクリック”でオーバークロック効果を体感できるのは嬉しい。安定動作の範囲内におけるクロック調整のため、ゲーム中の挙動も心配なし。手軽にパフォーマンスアップを狙うなら積極的に活用したい機能だ。
ワンクリックでパフォーマンスアップを実現する「Gaming APP」。静音重視の“Silent Mode”に比べ、“OC Mode”では動作クロックが150MHz近く上昇した | |
「GPU-Z 0.7.2」で動作クロックをチェック。出荷時の状態でも公称を上回る1149.7MHzで動作しているものの、“OC Mode”では設定通り1201.9MHzまでさらにクロックが上昇している |