「G7」内部構造詳細チェック

シンプルな外観デザインにより、その価格帯らしからぬ雰囲気を醸し出す「G7」。ここからはPCケースとしての良し悪しをジャッジすべく、内部構造の細部に迫っていこう。まだこの段階では、「G7」に対し「価格帯なり」というキーワードは拭いきれていない。いくら外観がよくても、内部が悪ければ、その評価は言うまでもない。果たして「G7」は、期待に応えてくれるのだろうか。

両サイドパネルとフロントパネルを外した状態の「G7」

大いに気になるドライブベイレイアウト

PCケース選びで重要なポイントとなる、ストレージ格納能力。ここではドライブベイレイアウトを総点検していく。近頃のPCケースに共通していえるのは、多様な搭載機構からくる、分かりにくいスペック表だ。
　2.5インチSSDの台頭により、これまでになかった2.5インチシャドウベイの存在は、もはや必須項目。未装備モデルはPCケース失格と言わざるを得ないだろう。幸いにしてコンパクトなサイズだけに、3.5インチ用シャドウベイに2.5インチ用ネジ穴を用意するだけで、最低限事は足りてしまう。専用シャドウベイはまだしも、いわゆる「排他仕様」の場合、これが元でスペック表の表示が非常に分かりにくくなってしまった。ここは百聞は一見に如かず。複雑なドライブベイレイアウトを画像でチェックしていこう。

全3段の5.25インチオープンベイ

光学ドライブの指定席、5.25インチオープンベイをチェックしよう。フロントアクセスポートや、カードリーダー機能を備えたマルチファンクションユニット等の増設にも利用されることから、全3段はほどよい数といえるだろう。
　なおマウントにはツールフリー機構が用意されている。「ダイヤルロック式」とでもいうべきか、いたって原理は簡単。光学ドライブ側面2ヶ所のネジ穴に、ロック機構に装着されている2本のピンを合わせ、黄色いつまみを右に回すとシャーシ側にロックが掛かる仕組み。部品単体で見るとさすがに価格帯なりの品物だが、使用するにあたっては、まったく問題がなかった。

「ダイヤルロック式」のツールフリー機構。黒に黄色のツマミは、In Win製PCケースでよく見かけるカラーリングだ。なお側面にはネジ穴も用意されている事から、”疑い深い人”はツールフリー機構を使わずに固定もできる
プラスチック製のロック機構。至ってシンプルながら、しっかりロックできる	シャーシ側5.25インチベイ下2段には、ブランクパネルがあった。必要に応じて切り離して使用する
	ちなみに5.25インチベゼルは、両サイドのツマミで固定されていた。光学ドライブ等をマウントするには、フロントパネルを一度取り外す必要がある