工夫されたケーブルマネジメント機構

今や主流の「裏配線」≒ケーブルマネジメント機構についてチェックしよう。いうまでもなく、裏配線をきれいに行うには、マザーボードトレイ背面とサイドパネル間の幅が重要ポイント。このスペースを余分に割くと、今度はCPUクーラーの有効スペース（高さ）を侵食してしまうため、設計者にとって、どう譲り合うかが悩ましいところだろう。
　さて、ミドルタワーPCケースの中でも、比較的スレンダーな「G7」。マザーボードトレイとサイドパネルの隙間を確認すると、想像通りスペースに余裕はなかった。

横幅スリムな「G7」だけに、マザーボードトレイはほぼ側面付近まで張り出している

ただしそこはイマドキのPCケース。弱点を補うために、右サイドパネルに膨らみをもたせる事で、裏配線用のスペースが確保されていた。さらにトレイフロント寄りの縦ラインには、ATX24ピンのような太いケーブルを這わせるための曲げ加工も施され、随所にケーブルマネジメント用に工夫されていた。

マザーボードトレイ背面には、結束用タイラップを掛ける穴も要所に設けられていた
太いケーブルをこの曲げ部分に合わせ、タイラップで固定すれば、裏配線をスッキリと仕上げる事ができるだろう

フロントI/Oから伸びるケーブル・コネクタ類

最後にフロントI/Oポート付近から伸びている、各種ケーブル・コネクタ類をチェックしておこう。

POWER LED用ヘッダピンコネクタは2又仕様。マザーボードのピンレイアウトによって使い分ける事ができる	POWER SWITCH用ヘッダピンコネクタ
HDDアクセスLED用ヘッダピンコネクタ	ファンコントローラー「TURBO」スイッチを使用するためのコネクタは特殊形状
トップ部にある「Dock EZ-Swapベイ」用のSATA電源用＆データ用ケーブルコネクタ
USBコネクタ	HD AUDIOコネクタ
	ブルーカラーはUSB3.0コネクタ

付属品総チェック

付属品も総点検しておく。通常のマニュアルの表記に準じて各々の部品名や個数をチェックしていくところ、「G7」はその表記と同梱品の内訳がやや異なっている。ここでは評価サンプルに付属していたネジ類を、用途に分けて紹介していくことにしよう。製品版と相違があるかもしれないが、ご了承頂きたい。

「Motherboard/Add-on Card Screw」・・・インチネジ。マザーボードや、拡張カードの固定に使用する	「Motherboard Standoff」・・・スタンドオフは3個のみ。あらかじめマザーボードトレイに凸があるため、別途スタンドオフを必要としない。なおプラスドライバをレンチに変えるソケットも付属する
「ODD Screw」・・・ミリネジ。光学ドライブを固定するネジは、ブラック塗装タイプ	「Cable Tie」・・・結束バンド。平タイプのタイラップは付属していないため、別途用意があると便利
「Buzzer」・・・ビープ音用スピーカー。あると便利なので接続しておきたい	「マニュアル」・・・マルチランゲージタイプで、日本語表記もある。In Winラインナップ同様、1枚の紙をぱたぱた折り畳むタイプ