エルミタ的「一点突破」PCケース編 Vol.9
2013.07.08 更新
文:GDM編集部 松枝 清顕
国内自作市場では馴染みのないREALANブランドとは一体ナニモノなのか。
ウェブサイトを確認すると、中国深圳を拠点とするShenzhen Realan Computer Products Co.,Ltd.社の自作パーツブランドで、URLのhttp://www.minicase.net/が示すように、スモールPCフォームファクタに特化したメーカーらしい。「COMPUTEX TAIPEI 2013」では、その巨大な会場とは裏腹に、コンパクトなブースを構え、多数のMini-ITXケースが並べられていた。その中のひとつが今回いち早くサンプルが届けられた「E-M5」だ。
今年開催された「COMPUTEX TAIPEI 2013」でのREALANブランドブース |
では早速本題に入り、日本国内上陸ホヤホヤの「E-M5」の細部を見ていこう。なお画像は省略したが、外装パッケージは店頭からすぐに持ち帰りができるように、持ち手がついたコンパクトな茶箱に収められていた。
REALAN E-M5(シルバー/ブラック) 市場想定売価税込13,800円(7月31日出荷開始) 製品情報(REALAN) |
「E-M5」外観上の最大の特徴は、放熱フィン形状の全身アルミニウム製パネルが採用されている点に尽きる。そもそもエルミタ取材班もそこに惹かれて取り上げたワケだが、同様にメーカーも肉厚アルミパネル使用を大いにアピールしたいようだ。「E-M5」の製品サイトを確認すると、そこにはノギスを使った実測値の様子が掲載されており、4.5mm厚のアルミニウムパネルを使用しているとある。
「E-M5」製品サイトには、中国語版のダイヤル式ノギスによる実測の模様が掲載されている |
「肉厚アルミニウムパネル」を謳うPCケースはこれまでにも数多リリースされているが、その多くはフロントパネルのみに採用され、質感向上に一役買っている。一方「E-M5」は、リアおよびボトムパネル以外の4面に4.5mm厚アルミニウムパネルが使われており、なかなか豪華な作りが印象的だ。ただ実際に本体を持ち上げてみると、想像よりも軽く感じる。
これは凸凹なヒートシンク形状により”軽量化”されたためで、最厚部は4.5mmながら一段下がった部分を計測してみると、実測で約2mmだった。よってパネル面積の半分のみ4.5mm厚になる計算。なるほど想像以上に軽い重量2.6kgは合点がいく。
パネルすべてが4.5mm厚ではないため、想像以上に軽量な「E-M5」。華奢なイメージはないものの、”4.5mm”という語感からくる重厚感はない |
「E-M5」には「E-M3」という兄弟モデルが存在する。ラインナップでは下位に当たるモデルで、薄型光学ドライブベイが省略されており、その分全高が低い。国内市場では「E-M5」と同時発売が予定されており、予価は市場想定売価10,800円。売価バランスから下位モデルとはいうものの、光学ドライブは不要という人多く、意外に多くの支持を集めるのではないだろうか。
REALAN E-M3(シルバー/ブラック) 市場想定売価税込10,800円(7月31日出荷開始) 製品情報(REALAN) |