エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.249
2013.07.20 更新
文:GDM編集部 松枝 清顕
In Win「HFrame mini」(型番:IW-CA02ITX) 市場想定売価税込26,000円前後(2013年7月発売) 製品情報(In Win Development)(CFD販売株式会社) |
In Winが積極的に展開するオープンエアケース。新作「HFrame mini」は早くも第4弾にあたるシリーズ初のMini-ITXケースだ。ここで本題に入る前に、歴代の「Frame」シリーズを簡単に振り返っておこう。
初代「X-Frame」(E-ATX/ATX/MicroATX)が国内市場に投入されたのは2012年5月。斬新なオープンフレーム型PCケースのリリースは、世界の自作市場でも大きな注目を集めた。In Winも当初は手探り状態だったようで、ワールドワイドでの出荷台数は僅か50台。その希少価値も大きな話題となったが、少量生産ながらも完成度の高さが印象的だった。
そして第2弾となるのが「H-Frame」(ATX/MicroATX)だ。「COMPUTEX TAIPEI 2012」でお披露目され、エルミタでも同年9月に検証を行った。初代とは異なり、アルミニウムパネルを複数枚重ね、ミドルタワーPCケーススタイルを作り上げた。
さらに第3弾「D-Frame」(ATX/MicroATX)は、「2013 INTERNATIONAL CES」で発表されたDIYスタイルのPCケース。国内市場には5月に投入され、同月詳細レビューを行った事は記憶に新しい。
このように、今回取り上げる「HFrame mini」を含め、In Winは1年数ヶ月という短い間に4台もの新作をリリースしている。通常のPCケースならまだしも、およそ万人向けとは言えず、決して価格も安くはない。だがいずれも秀作で、市場からの反応もよく、各国のメディアからも大きく取り上げられる。プロモーション的にも一連のオープンエアケースシリーズは大成功といえるだろう。
「X-Frame」 | 「H-Frame」 |
「D-Frame」 | 「HFrame mini」 |
さて本題の「HFrame mini」だが、シリーズ4作目と数えられながらも、これまでとは少々趣が違う。外観こそ第2弾「H-Frame」の小型版だが、既存の3モデルとは異なり、初の「量産モデル」として市場に投入された。
おおむね企画モデルとなっていた既存の3モデルは、やや敷居が高かったかもしれない。しかし「HFrame mini」は、未だ2台目以降のPCとして選ばれる事が多いMini-ITXフォームファクタにすることで、メインPCでは躊躇した人でも、セカンダリPCならば十分に選択肢になり得るだろう。そんな性格の持ち主がこれから紹介する「HFrame mini」というワケだ。
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