エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.250
2013.07.24 更新
文:GDM編集部 Tawashi
GIGABYTE「BRIX」(型番:GB-XM11-3337) 価格未定 製品情報(日本ギガバイト) |
まずは「BRIX」の概要から確認していこう。月並みな表現ながら、まさに手のひらサイズのコンパクトボディが特徴的なこの製品。GIGABYTEがウルトラ・コンパクトPCキットと定義する、外形寸法W107.9×D114.6×H29.9mm、重量約400gのボディは、片手で十分持ち運ぶことができる。
ちなみに実質、直接のライバルとなるIntelのNUC対応ベアボーンは、搭載するCPUの違いにより計4種類が発売されている。外形寸法は共通で、W112×D116.6×H39mmだ。つまり「BRIX」はIntel NUCに比べ、約10mmほど高さを抑えられ、よりコンパクトな設計となっている。
NUCに対するオマージュなのか。台湾本社の某スタッフが実際に持って撮影したという「BRIX」のイメージカットはNUCのそれと似ている。なお、製品名の由来は「Brick」(れんが)に似て、品質も丈夫で安心という意味合いが込められているという |
COMPUTEX 2013のレポートで既報だが、「BRIX」の正式ラインナップは搭載するプロセッサーの種類により計4機種。今回検証用に用意したCore i5-3337U(2コア/4スレッド/定格1.80GHz/TB時2.70GHz/L3キャッシュ3MB/TDP17W)搭載の「GB-XM11-3337」のほか、Core i7-3537U(2コア/4スレッド/定格2.0GHz/TB時3.1GHz/L3キャッシュ4MB/TDP17W)を搭載する「GB-XM1-3537」、Core i3-3227U(2コア/4スレッド/定格1.90GHz/L3キャッシュ3MB/TDP17W)搭載の「GB-XM12-3227」、そしてCeleron 1037U(2コア/2スレッド/定格1.80GHz/L3キャッシュ2MB/TDP17W)を搭載する「GB-XM14-1037」だ。
なお、チップセットはCore iシリーズの3モデルがIntel HM77 Express、Celeron採用モデルではIntel NM70 Expressが搭載されている。
COMPUTEX 2013で公開された「BRIX」。まず市場に投入されるモデルはIvy Bridgeベースの低電圧版CPUを採用するが、将来的にはHaswellやAMDのKabiniを採用する製品も検討されているという |
このように「BRIX」は、Intelの提供するノートPC向けモバイルアーキテクチャを流用した超小型ベアボーンという位置付けの製品だ。シンプルで省スペースなインターネット端末として、さらにハイエンドなマルチメディア向け端末といった用途まで幅広くカバーすることができる。