エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.250
2013.07.24 更新
文:GDM編集部 Tawashi
本体裏面の様子。VESA対応ブラケット(75×75mmまたは100×100mm対応)の取り付け方向も記載されているなど、ライトユーザーへの配慮が窺える |
おおよそ「BRIX」の概要を掴んだところで、ここからはディテールに迫っていこう。光沢のあるピアノブラック塗装が施されたケースは設置場所を選ばず、インテリア感覚で使用することもできそうだ。さらに製品付属のVESA規格準拠のVESA対応ブラケット(75×75mmまたは100×100mm対応)を利用すれば、簡単にVESA対応液晶ディスプレイや液晶テレビの背面に取り付ける事ができる。これにより、一体型PCが容易に構築できるのはもちろん、デジタルサイネージ等の業務用途にも対応してくれることだろう。
今回貸し出されたのはサンプル品のため、あらかじめMicron社製のmSATA対応SSD「M500 mSATA」シリーズ(型番:CT120M500SSD3/120GBモデル)とCFD販売株式会社のDDR3 SO-DIMM「W3N1333Q-4G」(ELIXIRチップ/DDR3-1333/4GB×2枚セット)が搭載されていた。しかしながら、本来ベアボーンで提供される「BRIX」に付属しているのは、VESA対応ブラケットと電源用のACアダプターのみ。mSATAタイプのSSDとDDR3 SO-DIMMメモリ、OS等は別途用意する必要がある。
つまり用意するのはそれだけ。購入後もカバーを開け、SSDとメモリを取り付けるだけでPCが完成する。もはや自作PCと呼ぶには憚れるほど簡単に1台の高性能PCが組みあがるワケだ。
サンプル品が収められていたパッケージ | 付属の電源用ACアダプターは65Wタイプ。ACコード(ミッキータイプ)も同梱されていた |
「BRIX」(型番:GB-XM11-3337)の詳細スペックを確認しておこう。外観のインターフェイスはフロント左寄りにUSB3.0×1、リアはHDMI×1、DisplayPort×1、USB3.0×1、ギガビットLAN×1、DC-IN×1を搭載。コンパクトサイズながら、HDMIとDisplayPortを利用した、デュアルディスプレイ出力に対応しているのは嬉しいところだ。
USB3.0×1のみが用意された実にシンプルなフロントデザイン | リア側、通風孔の下に並ぶインターフェイスは左から順にHDMI×1、DisplayPort×1、USB3.0×1、ギガビットLAN×1、DC-IN×1という構成。右上にはケンジントンロック用ホールも用意されている |
続いて「BRIX」の内部をチェックしてみよう。ユーザー自らが取り付けることになるmSATA3.0×1は、6Gbps対応で高速タイプのSSDが装着可能。また、ハーフサイズのmini PCI-ExpressにはIEEE 802.11b/g/nに対応した無線LANモジュールを装備しており、ワイヤレスでのインターネット接続も標準でサポートする。
そのほか、メモリスロットには2本のDDR3 SO-DIMMを用意。DDR3-1600/1333対応で最大16GB(8GB×2枚)まで搭載できることから、メモリ周りでパワー不足を感じることはないだろう。
mSATAやDDR3 SO-DIMMを装着する際に開けることになる裏面側。ハーフサイズのmini PCI-Expressと重なるようにmSATAスロットを装備。また2本のDDR3 SO-DIMMも用意される。ちなみにIntelのNUCはマザーボードのサイズが100.16×100.16mmなので、どちらもほぼ同じ |