エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.250
2013.07.24 更新
文:GDM編集部 Tawashi
ライトなゲームであれば「BRIX」でそのままプレイと考えている人もいるだろう。そこで、先月よりWindowsのβテストが開始されている、大型MMO RPG「ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族 オンライン」ベンチマークテストの結果を確認しおきたい。テスト条件はグラフィック設定を“標準品質”と“最高品質”にセット。解像度は1,280×720ドットと1,920×1,080ドットの2パターンで計測を行っている。
ドラゴンクエストXベンチマーク |
グラフィック設定が“標準品質”かつ1,280×720ドットというお手軽環境であれば、十分プレイ可能なパフォーマンスである「評価:普通」を獲得。さすがに1,920×1,080ドットにすると“標準品質”とはいえ「評価:やや重い」という結果となった。グラフィック設定を“最高品質”に設定すると所々もっさりと苦しい場面があるものの、このようなライトなゲームであればほとんど問題ないレベルで楽しむことができそうだ。
GIGABYTEがウルトラ・コンパクトPCキットと呼ぶ「BRIX」は、その名に恥じない完成度の高さを見せてくれた。W107.9×D114.6×H29.9mmという小型ケースにぎゅっと凝縮された高性能なスペックは、2台目以降のPCとしては十分なマシンとなってくれるだろう。
mSATA対応のSSDとDDR3 SO-DIMMメモリを用意するだけの簡単設計ながら、購入時にはパーツ選定、その後は組み込みとOSのインストール作業などPCを自作するDIY感にも浸ることができる。自作初心者にとっても非常に扱いやすい。
サイズ故の宿命だけに、インターフェイス回りの貧弱さは割り切るほかないが、VESA対応を活かした液晶ディスプレイ一体型のクライアントPCにはまさに最適な製品といえる。
ここでやはり気になるのが、Intelが提供するNUCの存在。しかしながら、そこにはNUCにはないCore i7搭載モデル(「GB-XM1-3537」)が用意されている点や、将来的なHaswellへの対応。さらにはグラフィック機能がより高機能なAMDのAPU採用モデルなど、Intelにはないラインナップを充実させることで解決できる。今後の展開も含めて、新たに誕生したGIGABYTEの「BRIX」ブランドには注目だ。