エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.254
2013.08.02 更新
文:GDM編集部 池西 樹
ASRock「Fatal1ty H87 Performance」 実勢価格13,000円前後 製品情報(ASRock/マスタードシード) |
世界的に著名なプロゲーマー“Fatal1ty”氏との共同開発を謳う、ASRock製ゲーミングマザーボード「Fatal1ty」シリーズ。ハイエンドの一角を担う製品ということもあり、これまでは豪華装備の高級モデルを中心にラインナップされていた。しかし、PCゲーマーの増加に伴ない、マザーボードに対する要求も多様化。より低価格な製品を望む声が徐々に大きくなってきた。そんなユーザーの声に応えるべく、ASRockからリリースされたのが今回紹介する「Fatal1ty H87 Performance」(以下:H87 Performance)だ。
先日開催されたユーザー参加イベントでは、ASRock台湾本社マーケティング本部長Chris Lee氏も「Fatal1ty H87 Performance」のコストパフォーマンスの高さをアピールしていた |
チップセットにはミドルレンジのIntel H87 Expressを採用し、ゲーミングマザーボードとしては最安クラスの価格を実現。一方で、日本メーカー製導電性高分子コンデンサや高密度電源コネクタ、さらにデジタルPWMによる8フェーズ電源回路など、ゲームPCで重要な安定性や耐久性にも十分配慮されている。加えて、下位チップセットで省略されているCPUチューニングに対応するため、独自機能「Non-Z OC」を搭載しているのも大きな特徴だ。
ATXフォームファクタながら奥行き218mmのスリム基板を採用。わずか30mmほどの違いだが、組み込み時の利便性は大きく改善される | |
基板裏面には目立ったコンポーネントは搭載されず、スッキリとした印象だ |
またASRock 8シリーズの新コンセプト「A-STYLE」にも対応。サウンド回路は、SN比115dBのRealtek「ALC1150」とTexas Instruments製オペアンプ「NE5532」で構成される「Purity Sound」で、これまでのオンボード機能を超える、豊かなサウンド環境を提供している。さらにモバイルデバイスとの連携機能、「Home Cloud」や「HDMI-In」もサポートされ、ゲーマー向けに限らず幅広い用途に利用できる懐の広い製品に仕上げられている。