エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.254
2013.08.02 更新
文:GDM編集部 池西 樹
「H87 Performance」の特徴的な機能に「Non-Z OC」がある。これは、Intel H87/B85マザーボードで、Intel Z87マザーボードと同じくCPU倍率変更を可能にする機能だ。Core i7-4770KやCore i5-4670Kなど、倍率ロックフリーの「K」シリーズCPUを組み合わせることで、UEFIプリセットから手軽にCPUをチューニングできるようになる。
プリセットの電圧設定が高めなこともあり、CINEBENCH R11.5が完走できたのは4.40GHzまで。それ以上のプリセットでは、OSの起動は問題ないが、ベンチマークを実行するとヒートプロテクション機構が働き、4.00GHz前後までクロックが低下してしまう。そこで、コア電圧を1.260Vまで下げたところ、4.80GHzまでは安定動作させることができた。
Haswellでは、電圧レギュレータが内蔵されたことも影響して、温度管理はIvy Bridgeより更にシビアになった印象だ。実際にオーバークロックをする場合は、今回のようにプリセットで大まかな調整をした後、電圧を少しずつ下げていき、安定動作する設定を探る方法がいいだろう。
プリセット設定のまま、コア電圧を1.260Vまで下げることで安定動作が可能 | |
4.60GHz/1.260VのCPU-Z 1.65.0の結果 | 4.80GHz/1.260VのCPU-Z 1.65.0の結果 |