エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.255
2013.08.04 更新
文:GDM編集部 松枝 清顕
標準ではオプション扱いになるものの、追加カスタマイズの最有力候補となるのがSSDだろう。CORSAIR「350D」では、3.5インチシャドウベイ2段が2.5インチ共通となり、さらに2.5インチ専用シャドウベイが3段用意されている。つまりやろうと思えば、SSD×5台構成も可能というワケだ。
現実的に考えるならば、やはりOSがインストールされるシステム領域はSSDに収めたい。そこでWeb上のカスタマイズ項目を覗くと、TOSHIBA、Crucial、PLEXTOR、Intel、SAMSUNGの5ブランドから自作市場で人気の高いモデルが複数ラインナップされ、容量も80GBから480GBまで実に多彩。数えること計20種類からチョイスできる。
評価機に搭載されていたのは、市場で人気の「THNSNH128GCST」(HG5d 128GB)。このモデルをチョイスする人は多いだろう | |
2.5インチ専用シャドウベイには最下段にマウント。ツールフリー仕様ながら、念のためネジ留めもできるようになっており、キチンと固定されていた |
ベースとなるCORSAIR「350D」には、3.5インチシャドウベイが計2段分用意されている。その内の1段には、HGST製500GBモデル「HDS721050CLA362」(SATA3.0/7,200rpm/16MB)がマウントされているが、カスタマイズによりSeagateやTOSHIBA、Western Digital等多数の選択肢が用意されている。さらに増設用には最大4TBモデルもあり、用途に応じたストレージ構成でオーダーができる。
3.5インチシャドウベイは全2段。容量単価でのコストパフォーマンスを考えれば、まだまだ3.5インチHDDだが、2.5インチ排他仕様だけに、SSDをカスタマイズ項目から選択することも可能 |
5.25インチドライブには、LG製DVDスーパーマルチドライブ「GH24NS95 BL」(書込ソフト付)が標準搭載されていた。カスタマイズでは、Blu-ray読込のみ、読み書き対応等、6モデルを用意。最上位にはパイオニア製「BDR-S08J-BK」も選択できる。
カスタマイズにより、ドライブレスもチョイスできるため、手持ちの資産を使っても問題は無い。このあたり、サイコムは寛容だ |
電源ユニットはCORSAIRの80PLUS GOLD認証を取得した650Wモデル「HX650」(型番:CP-9020030-JP)だ。そもそも「G-Master Hydro-Mini」はMicroATXだけに、ATXミドルタワーほどの拡張性は望めない。標準構成では650W程度が妥当なラインといえ、過剰な容量の電源ユニットは、内部占有率を高めるだけで意味が無くなってしまう。カスタマイズメニューには、1200WのSilverStone「SST-ST1200-G-E」(80PLUS PLATINUM)も選択できるが、適材適所を見極めたい。
標準構成のCORSAIR「HX650」は、奥行き160mmのモジュラータイプ。+12Vを重視したシングルレーン仕様で、54Aの出力を誇る。なおボトム面にはスライド着脱タイプの防塵フィルタが装着されている |