エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.256
2013.08.07 更新
文:GDM編集部 絵踏 一
Thermaltake「Toughpower DPS 750W」(型番:PS-TPG-0750DPCGJP-1) 実勢売価税込21,000円前後 製品情報(Thermaltake)(株式会社アスク) |
電源ユニットの高性能化が進んだ昨今、リリースされるモデルには何かしらの際立った“個性”を持っている物が少なくない。信頼性・堅牢さという至上命題が目に見えにくいものであるだけに、品質プラスアルファのトピックも必要ということかもしれない。そういった情勢下に現れたThermaltake(本社:台湾)の新星「Toughpower DPS」は、中でも際立った特色を電源ユニット市場に持ち込んできた。
フルデジタル制御のメリットを大いに生かし、ユニット内に稼働状況を詳細に取得するセンサーを搭載。本体のminiUSBポートとマザーボードを接続することで、電圧、電流、ファンの回転速度など各種稼働状況のモニタリングやデータ取得、設定変更を可能にする。これまでの電源ユニットとは一線を画する製品で、メーカーも「リアルタイムパフォーマンス監視電源」を謳う。
miniUSBケーブルでマザーボードに直結、ユニット内部の各種センサーが計測したデータをリアルタイムでモニタリングできる。これまでの電源ユニットにはなかった、画期的な新機能だ |
もちろん稼働状況が見えるだけでなく、品質も一級品。80PLUS GOLD認証を取得した87~92%の高効率設計で、スタンバイ電力は1Wを下回る省エネ志向。EUのスタンバイ電力消費と高効率要求であるErP(Energy-related Product)にも適合している。また、超省電力スリープに必要なC6/C7ステートの省力マネジメント(最小電流値0.05A)を搭載、Intelの最新CPU「Haswell」に対応するのは現行電源ユニットの必須要件だ。
ケーブルタイプは必要に応じて脱着可能なフルモジュラータイプを採用、クーリングは静音仕様の140mmダブルボールベアリングファンが担当する。また、一次側に高い性能と信頼性を誇る日本製105℃コンデンサを搭載するなど耐久性に優れ、MTBFは120,000時間を誇る。保証期間もトップクラスの7年間、長く安心して運用可能だ。
なお、「Toughpower DPS」の容量ラインナップは850Wと750Wの2モデル展開。今回のレビューでは、750Wモデルの「Toughpower DPS 750W」(型番:PS-TPG-0750DPCGJP-1)を手に取って検証を行なっていく。