エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.257
2013.08.10 更新
文:テクニカルライター・藤田忠
テストデータ「50MB」 | テストデータ「100MB」 |
テストデータ「500MB」 | テストデータ「1000MB」 |
テストデータ「2000MB」 | テストデータ「4000MB」 |
データサイズ1000MBで計測した際のランダム「4K」のIOPS値 | |
データサイズ1000MBで計測した際のランダム「4K QD32」のIOPS値 |
「CrystalDiskMark 3.0.2f」でもシーケンシャル、ランダムともに非常に高速だが、書込パフォーマンスはとくに優秀で最高シーケンシャル書込は514MB/secをマーク。4K動画のエンコードや大容量マルチメディア、RAWデータファイルなどをコピー/移動する場合にその性能を存分に発揮しそうだ。
またランダムアクセスも優れており、「4K QD32」で最高読込348MB/sec、書込367MB/secを計測。さらにテストデータ1000MB時のIOPS換算では、読込84589.7 IOPS、書込87676.4 IOPSと、しっかり公称値に近いスコアをたたき出している。
次は有料ベンチマークソフト(フリー版もある)「HD Tune Pro 5.50」を使って、転送速度をチェックしていこう。テストは「Benchmark」「FileBenchmark」「Random Access」を実行。「FileBenchmark」は、テストデータは「ZERO」「Random」「Mixed」の3パターンで行っている。なお「HD Tune Pro 5.50」は、OS言語が日本語だと、ウインドウ内容がすべて表示できないため、言語を英語に切り替えて計測を行っている。
Benchmark Read | |
Benchmark Write | |
FileBenchmark ZERO | |
FileBenchmark Random | |
FileBenchmark Mixed | |
Random Access Read | |
Random Access Write |
「Benchmark」の結果を確認するとRead/Writeに若干ブレがでている。Readは一定の間隔で発生しており、性能は229MB/sec前後まで落ち込むが、それ以外の全領域は290MB/sec前後で安定している。Writeのほうは、最高375MB/sec前後から最小141MB/sec前後とより幅が大きく、3~4箇所で落ち込みが発生した。「CrystalDiskMark 3.0.2f」では現れなかったが、「AS SSD Benchmark 1.7.4739.38088」と同じく、書込時に転送速度が落ち込む瞬間があるようだ。「File Benchmark」では読込440MB/sec、書込470MB/sec前後で折れ線グラフは安定。「CrystalDiskMark 3.0.2f」と比べると少し低いが、読込よりも書込が高速なのは同じになっている。
そして注目なのが「Vector」シリーズ譲りの「Random Access」のパフォーマンスだ。40,000 IOPSを出したReadも注目だが、「Vector」の容量256GBモデル「VTR1-25SAT3-256G」のWrite約20,000 IOPS(HD Tune Pro 4.60での計測値)を軽く凌駕する38,000 IOPSをマークしている。RAWデータの現像ソフトなど、ランダム書込が影響するソフトの体感速度向上に期待できるだろう。