エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.258
2013.08.17 更新
文:GDM編集部 池西 樹/松枝 清顕
フェイス「PASSANT Ex DeVIL GaMERz FX」 基本構成売価税込489,970円 製品情報(フェイス) |
AMD最上位のCPUとGPUを贅沢に組み合わせた「PASSANT Ex DeVIL GaMERz」。ケースにはCooler Master製フルタワー「CM Storm Trooper」を採用し、まさに威風堂々とした佇まい |
フェイスの新作BTO「PASSANT Ex DeVIL GaMERz」最大の特徴は、なんといってもAMDプラットフォーム最上級CPUとGPUを組み合わせたそのパフォーマンスにある。CPUには、今年6月に正式リリースされた、AMD FXシリーズのフラッグシップFX-9590を標準装備。さらにグラフィックスカードには、Radeon HD 7970クラスのGPUを2基搭載させたデュアルGPUソリューション、Radeon HD 8990を採用し、AMDプラットフォームでは最高峰の性能を実現している。ちなみに、CPU、GPUとも国内では単体発売が開始されていないことを考慮すれば、AMDファンにとっては、まさに垂涎の一品だ。
CPU、GPUから発生する強烈な発熱を抑えこむため、冷却機構には細心の注意が払われている |
またハイエンドパーツから生じる発熱に対応するため、PCケースにはCooler Master製ゲーミングフルタワー「CM Storm Trooper」を採用。加えて、CPUの冷却には、同じくCooler Masterのオールインワン水冷キット「Seidon 240M」を搭載するなど、稼働の安定性にも配慮する。ゲームPCで重要とされる、パフォーマンスと安定性を両立させたチョイスは、これまで数多くのBTOを手がけてきたフェイスらしいこだわりと言えるだろう。
「PASSANT Ex DeVIL GaMERz」の検証を始める前に、まずはフェイスの製品サイトにあるスペック表を元に、基本構成を確認していこう。CPUとグラフィックスカードは、前述の通り、AMD FX-9590(8コア/定格4.70GHz/TC時5.00GHz/L3キャッシュ8MB)とRadeon HD 8990で、マザーボードにはASUSTeK「Crosshair V Formula-Z」(AMD 990FX+SB950/ATX)を採用。メモリはDDR3 16GB(CENTURY MICRO/PC3-14900/8GB×2)、ストレージは、起動ドライブにSAMSUNG「SSD 840 Pro」256GB、データドライブに東芝「DT01ACA300」(3TB/SATA3.0/7,200rpm)を搭載するデュアルドライブ構成とすることで、アプリケーションやゲームの高速起動と大容量データの保存を可能にしている。
評価機の電源ユニットはENERMAX「EPM1200EWT」。ケーブルはフルモジュラー式で、PC内部をスッキリと配線できる |
なお基本構成では、80PLUS GOLD認証取得のSeasonic「SS-1250XM」(1,250W)とされている電源ユニットだが、今回の検証機では、80PLUS PLATINUM認証取得のENERMAX「EPM1200EWT」が搭載されていた。容量と80PLUS認証レベルに若干違いはあるが、いずれも安定性や耐久性に定評のある製品で、ハイエンド構成のPCをしっかりと支えてくれるはずだ。