エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.258
2013.08.17 更新
文:GDM編集部 池西 樹/松枝 清顕
メッシュ仕様の5.25インチベゼルを取り外すと、フロント吸気120mm口径ファン×2基が確認できる。これはケージタイプの2.5/3.5インチシャドウベイユニットにマウントされており、外気を直接当てることでストレージの高温化を抑える役割を果たしている。また、冷却だけでなくRed LEDを内蔵する事で、フロントフェイス下部を彩るドレスアップ要素も兼ね備えているワケだ。スペックは1,200rpmの固定回転で、騒音値は17dBAとされている。
エアフロー直下のストレージを直接冷却するだけでなく、PCケース内部全体に外気を取り入れる重要な役割をも担う | |
レッドに発光するLEDは、フレーム部4箇所からインペラ中心に向かって照射。なかなか綺麗なファンだが、フロントベゼルを取り付けると、ほのかに光が漏れる程度。これは致し方ない |
リア排気ファンは140mm口径。回転数1,200rpm、騒音値19dBAで、PCケース内部の熱を排出する役割を果たす。余談だが、この冷却ファン搭載スペースは、120mm口径ファンへ換装可能なネジ穴を用意する。これは説明するまでもなく、120mmサイズラジエター搭載を想定したもの。
ラジエターがトップ部に搭載されている事で、やや地味な存在のリア140mm口径ファンは標準装備品 |
「CM Storm Trooper」の左サイドパネル部分には、120mm口径冷却ファン×2基の増設スペースが用意されている。ここに「PASSANT Ex DeVIL GaMERz FX」ではグラフィックスカード冷却強化用として、冷却ファンが標準で搭載されていた。実際の冷却効果は不明だが、少なくとも3連ファン搭載のVGAクーラー周辺に外気を送ることはできるはず。緩やかな回転数の冷却ファンを動作させていれば、高負荷時も安心だ。
左サイドパネル部に標準で増設されているのは、オウルテックの「OWL-FY1225L」(1,400rpm、29dB、49CFM、1.39m3/min、1.5mmH2O)だった。なお電源ケーブル(3pin)がマザーボード接続による給電のため、サイドパネルを一気に開くと破損の恐れがあるため注意が必要 |
「PASSANT Ex DeVIL GaMERz FX」では、フロント120mm×2基、トップ120mm×2基、リア140mm×1基、左サイドパネル部120mm×2基の冷却ファンが常時動作。この合計7基により、構成パーツおよびPCケース内部の冷却が行われている。さらに内部にはグラフィックスカードに3基の冷却ファンもあることから、アイドル時でもハイエンド構成らしい動作音が発生する事はお伝えしておかなければならない。そこで室内生活騒音値29.2dBA環境で、アイドル時の動作音を計測してみた。
室内騒音値29.2dBA ※フロントパネルから30cmの距離で計測(デジタル騒音計使用) |
アイドル時39.9dBAは、静音とは言いがたいものの、標準的なレベル。そもそもアッパークラスのゲーミングPCで、静かなPCを望むこと自体に無理があるのかもしれないが、夜間に臨場感溢れるPCゲームを楽しむゲーマーなら、ヘッドセット必須という人も少なくない。ここはあまり問題にならないだろう。