エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.259
2013.08.20 更新
文:GDM編集部 松枝 清顕
これまでのCORSAIRは、ハイエンド志向の強いメモリや電源ユニットのメーカーというイメージが根強かった。しかし近年はPCケース部門の躍進が目覚ましい。前回お届けした「Obsidian 350D」は、MicroATXの秀作で、今やミニタワーPCケースの代名詞的モデルとなっている。また、スーパーフルタワーPCケース「Obsidian 900D」は、世界のヘビーユーザーがチョイスする定番化されたモデルで、国内でも発売からわずか2ヶ月とは思えないほど認知度が高い。
単なるスマッシュヒットではなく、出すものすべてが話題作になってしまうCORSAIRのPCケース。発売間もない「Carbide Air 540」には、どんな仕掛けが用意されているのだろうか。
CORSAIR Carbide Air 540 市場想定売価税込17,980円前後(7月27日発売) 製品情報(CORSAIR)(株式会社リンクスインターナショナル) |
CORSAIR国内正規代理店の株式会社リンクスインターナショナル(本社:東京都千代田区)から届けられた評価サンプルを披露する前に、まずは「Carbide Air 540」とはどんなモデルなのかを、簡単に説明しておこう。
今年のCOMPUTEX TAIPEIで初のお披露目となった「Carbide Air 540」は、キューブスタイルのPCケース。これまでキューブ型といえばMini-ITXやMicroATXのスモールPCが定番だが、このモデルはE-ATXフォームファクタまで対応する、いわばスーパーキューブ。筆者的にはキューブ型というよりも、サーバーPCで採用されるBOX型PCというイメージが強く、実際現物を見てもその方が収まりがいい。
7月に行われたメディア向け発表会。女性2人がよいしょと持ち上げているのが「Carbide Air 540」。その大きさがお分かりいただけるだろう |
外形寸法は幅330mm×奥行き415mmで、高さは460mm。重量約7.5kgの体躯は、キューブ形状だけにデスクトップPCケースよりも設置場所を考慮する必要があるだろう。なお本体素材はスチールとプラスチック製で、カラーはブラック。対応フォームファクタはE-ATX、ATX、MicroATX、Mini-ITXだ。
編集部に届けられた評価サンプルをいよいよご開帳。ボディは黒い不織布に包まれ、大切に梱包されていた。素っ気ないビニール袋に比べれば、格段に気分がいい。CORSAIRの製品に対する思いが想像できる |