エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.260
2013.08.22 更新
文:GDM編集部 松枝 清顕
次は「Reserator3 MAX」の冷却能力について検証を行っていこう。他に類の無いラジエターを採用する、期待のオールインワン水冷のパフォーマンスは大いに気になるところだ。なお検証にはIntel Core i7-4770Kを用意。定格運用での温度計測をはじめ、動作音、冷却ファン回転数も合わせて計測している。
検証にはCPUにIntel Core i7-4770K、マザーボードにMSI「Z87 MPOWER MAX」を使用。PCケースに組み込んだ状態で計測を行った。なおPCケース標準装備品のトップファンは動作させていない |
まずは「Reserator3 MAX」のラジエターに標準搭載される、オープンフレームタイプの120mm口径ファンのみを動作させ、高負荷時の冷却能力をチェックしてみる。検証には「OCCT 4.4.0」を使い、高負荷状態1時間経過時のCPU温度をモニタ。計測には「HWMonitor」のCPU Core Packageの数値を採用している。
ラジエターに搭載された、オープンフレームファンのみを動作させ、冷却能力をチェックしてみる |
室内温度29.6℃/湿度56% |
例によってIntel純正CPUクーラーの温度計測結果も掲載。参考数値として比較して頂きたい。アイドル時36℃は室内温度29.6℃を考慮すれば妥当。高負荷時(3900.4MHz)は62℃となり、期待通りのパフォーマンスをみせてくれた。参考値のIntel純正CPUクーラーより22℃も違いがある。
続いてラジエター部に120mm口径ファンを増設し、デュアルファン構成時での冷却パフォーマンスをチェックしておく。用意した冷却ファンは1,200rpmの静音タイプ。ラジエターとPCケースの間にサンドイッチさせ、排気効率を高めるエアフローレイアウトを構築している。
テストに使用した120mm口径ファンは回転数1,200rpmの静音タイプ。エアフロー方向はもちろん外排気に設置している |
室内温度29.6℃/湿度56% |
アイドル時は参考値として、高負荷時は57℃という結果になった。真夏の室内で60℃台を切るスコアは秀逸。デュアルファン構成は「Reserator3 MAX」にとって有効なチューンと言えそうだ。今回用意したのは1,200rpmの静音ファンだが、この程度であれば、冷却ファンの搭載個数を増やすことによる騒音値上昇の心配も無用。25mm厚ファン用のネジも同梱されていることから、初期導入時からデュアルファン構成をお薦めしたい。