エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.262
2013.09.01 更新
文:GDM編集部 池西 樹
4台の「PX-256M5Pro」を使いRAID 0に挑戦。早速気になるパフォーマンスをチェック |
ここからはベンチマークソフトにより、単体時とRAID 0構成のパフォーマンスの違いをチェックしていく。用意したベンチマークソフトは「AS SSD Benchmark 1.7.4739.38088」「CrystalDiskMark 3.0.2f」「HD Tune Pro 5.50」「ATTO Disk Benchmark 2.47」の計4種類。テストはOS、ドライバ、ベンチマークソフトのみをインストールしたシステム用HDDを別途用意し、テストドライブにはデータを書き込まない状態で実行した。
まずは「AS SSD Benchmark 1.7.4739.38088」を使い、RAID 0構成の基本性能を確認していくことにしよう。
シングルドライブの「AS SSD Benchmark 1.7.4739.38088」スコア | RAID 0(2台)の「AS SSD Benchmark 1.7.4739.38088」スコア |
RAID 0(3台)の「AS SSD Benchmark 1.7.4739.38088」スコア | RAID 0(4台)の「AS SSD Benchmark 1.7.4739.38088」スコア |
シーケンシャルアクセス、4K-64Thrdとも、3台までは順調にパフォーマンスを伸ばし、総合スコアもほぼリニアに上昇する。ただし、4台ではシーケンシャル読込以外は頭打ちとなり、総合スコアの伸びも鈍化している。とはいえ、1,500MB/secに迫る読込性能は、マルチメディアファイルを多く運用する場合には魅力的な構成となるだろう。
続いて「CrystalDiskMark 3.0.2f」を使い、データサイズによる違いとランダムアクセス性能を詳しく確認していこう。なおデータサイズは4000MB、1000MB、100MBの3種類を選択し、テスト回数は5回に設定して計測を行った。
【100MB】 | 【1000MB】 |
【4000MB】 |
【100MB】 | 【1000MB】 |
【4000MB】 |
【100MB】 | 【1000MB】 |
【4000MB】 |
【100MB】 | 【1000MB】 |
【4000MB】 |
4Kランダムアクセススコアの最高値(IOPS) | |
4K QD32ランダムアクセススコアの最高値(IOPS) |
シーケンシャルアクセスの傾向は、「AS SSD Benchmark 1.7.4739.38088」とほぼ同様。3台までは読込・書込とも順調にスコアが向上するが、4台では書込性能はほぼ頭打ちとなる。一方、読込性能は若干伸びは悪くなるが、最大1,600MB/secを超えるパフォーマンスを発揮しており、標準的なマザーボードと2.5インチSSDの組み合わせと考えれば非常に優秀。データサイズによる性能の変化も小さく、安定性にも特に不安はない。
ランダムアクセスは、4Kアクセスは単体からほとんど変化なし。4K QD32はデータサイズによってスコアにブレはあるが、4台構成では読込最高515MB/sec、書込最高685MB/secという高スコアを記録。IOPS換算では、いずれも100,000 IOPSを大きく超えており、こちらも満足いく結果となった。