「Accelero Hybrid」標準のフラグシップ「iChill Black」シリーズ

Inno3Dのフラグシップ「iChill Black」シリーズは、全モデル「Accelero Hybrid」を標準装備

オーバークロック仕様のNVIDIA製グラフィックスカードを得意とするInno3Dブランド。とりわけ「Accelero Hybrid」標準のフラグシップ「iChill Black」シリーズは、GPU、メモリともアグレッシブなチューニングが施され、クラス最高レベルのパフォーマンスと高い冷却性能を実現。ハイエンドゲーマーには魅力的な製品に仕上がっている。そこで本格的な検証を進める前に「iChill Black」シリーズの主力モデルについて簡単に紹介しておこう。

NVIDIA GeForce GTX 780採用のハイエンド「iChill GTX 780 Accelero Hybrid」

今回検証する「iChill GTX 780 Accelero Hybrid」は、GeForce GTX 780を搭載した上位モデル。「iChill Black」シリーズには、GeForce GTX TITAN搭載した「iChill GTX Titan Accelero Hybrid」も用意されているが、すでに入手が難しいことを考えればInno3Dブランドのフラグシップモデルと言って差し支えないだろう。

GeForce GTX 780を搭載する「iChill GTX 780 Accelero Hybrid」。「Accelero Hybrid」の冷却性能を生かした高クロックチューンにより、GeForce GTX TITANを上回るパフォーマンスを備える

動作クロックは、コアベースクロック1,020MHz（リファレンス863MHz）、コアブーストクロック1,059MHz（ベースクロック900MHz）、メモリクロック6,280MHz（リファレンス6,008MHz）へとチューニング済み。Inno3Dによればリファレンス比約13％、GeForce GTX TITANとの比較でも約3％高い性能を発揮するとされ、そのパフォーマンスの高さは折り紙つき。にも関わらず、冷却性能はリファレンス比約15℃と大幅に抑えられており、熱処理が難しくなるハイエンドゲーミングPCには最適な仕様と言える。

ブラックをベースに、箔押しシルバーが映えるパッケージデザイン。サイズは実測410×253×170mmで、ハイエンドグラフィックスカードの中でもかなり大柄
発泡スチロール製の緩衝材に収納されている「iChill GTX 780 Accelero Hybrid」。ラジエター冷却ファンは、PCケースに合わせて設置方向を変更できる
付属品は、PCI-Express 6pin変換ケーブル、DVI-D-Subアダプタ、固定用ネジ、ドライバCDの他、オリジナルマウスパッドが同梱される
コアクロックだけでなく、メモリクロックもチューニング済み。メモリ帯域幅も向上しており、特に高解像度におけるパフォーマンスは期待できる	アイドル時はクロックや電圧を低下させ、消費電力を抑える仕組み
	高負荷時は、GPUブースト機能により1,175MHzまでコアクロックが向上する