エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.265
2013.09.15 更新
文:GDM編集部 松枝 清顕
「GRone」は比較的大型なPCケースだけに、ストレージ収納力に期待している人も少なくないだろう。ここからはドライブベイレイアウトの詳細をチェックしていくことにしよう。
主に光学ドライブが搭載される5.25インチオープンベイは全3段。近頃ではさすがに全段を埋めるというニーズは少数派だが、どの位置にでもドライブが装着できるフリーレイアウトという側面もあるだろう。ドライブの装着はツールフリー仕様で、片側2箇所の黄色いつまみを引く事でリリース、押す事でロックできる。なお3.5インチまたは2.5インチシャドウベイとして空きベイを利用する場合は、別途汎用マウンタを用意する必要がある。両側面が完全に5.25インチドライブ形状に再現できる製品であれば、固定はできるだろう。
フロントトップ部にあるトレイは、「SATA HDD/SSD EZ-Swap Dock」。ゴムカバーを外すと、SATAコネクタ(データ&電源)が現れ、2.5/3.5インチSATAドライブをむき出し状態で着脱できるというものだ。最近よく見かける装備だが、使ってみると想像以上に便利。外付けHDDのようなケーブルを必要とせず、手軽に大容量データのやり取りができる。
フロントトップ部のトレイは「SATA HDD/SSD EZ-Swap Dock」。ゴム製保護カバーを上方向に持ち上げてると中にはSATAコネクタ(データ&電源)があらわになる | |
2.5/3.5インチSATAドライブを直接差し込めば、大容量データを簡単に取り扱う事ができる |
2.5インチ共用の3.5インチシャドウベイは、5.25インチベイ下部にレイアウト。搭載可能数は全8段。やはり、大型なPCケースだけあって、一般的なサイズのミドルタワーPCケースよりも多くのストレージが格納できる。
専用ドライブケージはワンタッチで引き出しが可能。側面の標準装備スケルトンファンが気になるが、これについては後ほど詳しく解説しよう | |
ドライブケージはABS樹脂製で、4本のピンで固定するツールフリー仕様。なお2.5インチSSDは底面ネジ留め式で、予め接触する側のピンを取り外しておく必要がある |
シャドウベイを見る限り、一般的なPCケースよりも2段ほど多くストレージが格納できるものの、機構そのものに目新しさはない。よほどの事が無い限り、このスタイルは続くことだろう。ちなみに一体型に見えるシャドウベイだが、2つのユニットで構成され、各々取り外せるようになっている。
上段5台分のシャドウベイユニットは上下2箇所のネジで固定。ネジを外し、スライドさせれば取り外しは完了 | |
下段3台分のシャドウベイユニットは、下部にある折り返しにネジ1本で固定。シャーシ側のツメでロックされているので、手前に引き出せば取り外す事ができる |
このようにわざわざ取り外す事ができるようになっているシャドウベイユニット。これを取り出す事により、新たな使い方ができる。これについては、この後詳細を解説していこう。