エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.265
2013.09.15 更新
文:GDM編集部 松枝 清顕
ボトム部の冷却ファン増設スペースは、シャドウベイ(HDDケージ)寄りにレイアウトされている。ここには120mmまたは140mm口径冷却ファン1基搭載用の穴が用意されているが、シャドウベイ(HDDケージ)ユニットを取り外すことで、さらに120/140mm口径冷却ファンが1基増設できる。つまり最大で120/140mm×2基の冷却ファンがマウントできるというワケだ。
デフォルト状態では、120/140mm口径冷却ファン×1基が搭載できるボトム部。通気孔仕様で、裏面には着脱式の防塵フィルタが装着されている | |
シャドウベイ(HDDケージ)ユニットを取り外せば、240mmサイズラジエターがマウント可能。Koolance「HX-240HL」を搭載させてみたところ、電源ユニット(奥行き160mm)との間隔は約35mmだった。フィッティングを選ぶ事になるだろう |
シャドウベイ(HDDケージ)ユニットが外れ、120/140mm口径冷却ファン計2基を並べて搭載できるのは、240mmサイズラジエター搭載を想定しての設計である事は言うまでもない。つまり「GRone」は、トップ部に最大360mm、ボトム部に最大240mmサイズのラジエターがデュアル搭載できるという事になる。どうやら「GRone」の設計コンセプトの核心が見えてきた。
シャドウベイ(HDDケージ)ユニットのリア側にも、フロント同様の140mm口径スケルトンファンが標準搭載されている。想定用途としては、HDD内部の排熱を助けるだけでなく、拡張スロット方向に向けられたエアフローにより、グラフィックスカード等の基板へ水平方向に風を当てる事ができる。
リア排気ファンも標準装備品。口径は140mm(25mm厚)で、フロント部とは違い、一般的なブラックカラーモデルがネジ留めされている。
140mm口径のリア排気ファン。なおこの搭載スペースには、ラジエターのマウントを想定し、120mm口径ファン用のネジ穴も用意されている |
スペック表を確認すると、サイドパネル部にも120/140mm口径ファン×1基が増設可能とある。左サイドパネルは面積の広いアクリル窓仕様である事から冷却ファンは増設できない。よって右サイドパネル後部の通気孔部分を指す。確かにネジ穴は確認できるものの、マザーボードトレイとサイドパネル間に、冷却ファンを搭載できるだけの十分なスペースはないため、どうしても搭載したい場合は15mm厚の冷却ファンを選択するしかないだろう。
さすがに25mm厚冷却ファンのマウントは厳しい。たとえ15mm厚冷却ファンであっても、マザーボードとの距離が近すぎるため、効果の程はあまり期待できないだろう |