エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.266
2013.09.21 更新
文:GDM編集部 絵踏 一
新登場の「N780GTX Lightning」は、従来のLightningシリーズから姿形も大きく進化した。MSI製グラフィックスカードの象徴ともいえる2連装ファン・クーラー「Twin Frozr」がレベルアップ、さらに巨大になった「TriFrozr」クーラーが新たに実装されたのだ。思い起こせば「COMPUTEX 2013」のMSIブースにて、スモークボックスに収まっていた物の正体がまさにコレ。当初噂されていた「Twin Frozr V」ではなく、特異な“三つ目ファン”を実装した、まったく新しい冷却機構が採用されている。
「Twin Frozr V」搭載モデルなのか?という一幕があった「COMPUTEX 2013」のMSIブースにて。実際に搭載されたのは完全新作の「TriFrozr」クーラーだったワケだが、改めて見てみるとうっすらその面影がある |
MSI「N780GTX Lightning」 実勢価格99,800円前後 製品情報(エムエスアイコンピュータージャパン株式会社) |
その「TriFrozr」は、イエローの“ベビーファン”をデュアルファンでサンドイッチする冷却ファン三連装構成で、ヒートシンクはφ8mmヒートパイプ×7本を生やした超大型サイズ。「N780GTX Lightning」は2スロット厚設計にこだわった従来路線から転換し、ハイグレードな冷却パフォーマンスを追求した3スロット厚モデルへと変貌している。
そしてLightningシリーズといえば、トップクラスのメーカーチューニングに加え、極限のオーバークロッキングに耐える高い耐久性が魅力。搭載パーツはすべて軍事規格をクリアした独自品質基準「ミリタリークラス4コンポーネント」で構成されるほか、45℃の環境下で24時間連続バーンインテストをクリアした「OC Certified」にも準拠する。
さらに基板には10層PCBを採用、電源フェーズはGPU16フェーズ、メモリ3フェーズ、PLL PWM(PCI-Express)1フェーズの圧倒的フェーズ数を搭載するほか、各種保護回路を無効化した「Unlock BIOS」、安定した電源供給を可能にする「GPU Reactor」、電圧をリアルタイムに計測できる「V-チェックポイント」など、オーバークロックに関わる豪華な機能がこれでもかと詰め込まれている。
ハイエンドマザーボードも驚きの超大型パッケージに収まっている「N780GTX Lightning」。化粧箱の外形寸法はW430×D135×H245で、歴代シリーズ中でも屈指の存在感を誇る | |
ここまでするのか、という宝箱のような内装箱が出現、内部にはカード本体と付属品が整然と収められている。すでに開封時点からワクワクさせられること請け合いだ |
これら堅牢極まりない仕様に支えられ、動作クロックはリファレンスを大幅に上回る、コアベースクロック980MHz(リファレンス863MHz)、ブーストクロック1,033MHz(リファレンス900MHz)へとカスタマイズ。メモリは動作クロック6,008MHzのGDDR5 3GBを実装し、あらゆるゲーミングシーンに対応する。
なお、パッケージには株式会社カプコン製のホラーアクション「バイオハザード6」のゲーミングクーポンが標準でバンドル。購入後すぐにハイクオリティなグラフィックス環境で堪能することができる。
自己責任ではあるものの、極冷用のオプションパーツも同梱。オーバークロックを強く意識した構成で、極限チューニングにチャレンジできる |