エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.266

単騎最強。GTX 700世代のアルティメット・カード MSI「N780GTX Lightning」

2013.09.21 更新

文：GDM編集部絵踏一

極冷で真価を発揮。圧倒的フェーズ数を誇る堅牢基板

さすが極限オーバークロックを謳うだけあって、「N780GTX Lightning」に採用されるオリジナル基板は極めて豪華かつ堅牢だ。基板自体は冷却性能に優れる10層PCBで構成されるほか、電源フェーズは通常利用では過剰ともいえるGPU16フェーズ、メモリ3フェーズ、PLL PWM（PCI-Express）1フェーズを装備。極冷オーバークロックをも見据え、大電流を安定して供給するための技術が結集されている。


「ミリタリークラス4コンポーネント」で構成され、さらに極冷に対応可能なOC Certified」仕様を謳う「N780GTX Lightning」の独自基板。電源フェーズ数はGPU16フェーズ、メモリ3フェーズ、PCI-Express 1フェーズを搭載する。

基板の表裏には放熱用のアルミプレートを装備。電源周りは特に手厚く、MOSFETには独自のヒートシンクも別パーツとして取付けられている	中央に見える黒い固体コンデンサは、18年以上という圧倒的長寿命を誇る「Dark Solid Capacitor」

「ミリタリークラス4コンポーネント」に名を連ねるチョークコイル「New Super Ferrite Choke」。通常より10％高効率にして、30％高い電流容量、30℃の低温動作を実現した	横に並んでいるのは、極薄かつ高効率なコンデンサ「Hi-C CAP」だ

こちらは低発熱で高い電流容量をもつMOSFET「CopperMOS」	中央に実装された、NVIDIAのハイエンドGPU GeForce GTX 780。最上位GTX TITANと同じGK110コアを採用する

合計で3GBを実装するメモリチップには、ELPIDA製GDDR5「W2032BBBG-60-F」が採用されている	International Rectifier製PWMコントローラ「CHL8318」

ANPEC製電源レギュレータ「APL1117」	基板上にはBIOSの切り替えスイッチも搭載。MSIがチューニングした「Lightning BIOS」と、各種保護機能を無効化したOC用の「LN2 BIOS」を切り替えることができる
	「TriFrozr」を駆動させている、4pin構成のPWMコネクタ。3つ並んで実装されている

カード背面の追加基板「GPU Reactor」は取り外しも可能。基板上には「Hi-C CAP」が複数実装されていた