エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.267
2013.09.23 更新
文:GDM編集部 松枝 清顕
最後にボトム部をチェックしてみよう。外装部同様、ブラック塗装されたボトム部の約2分の1は、通気孔が設けられている。フロント寄りのこの部分には、電源ユニットがレイアウトされ、L字型エアフロータイプの吸気用に、着脱式の防塵フィルターも装着されていた。
本体をひっくり返し、ボトム部をチェック。通気孔仕様の電源ユニットマウント部は本体底面の約半分の面積を占める | |
底面吸気になる電源ユニットへ埃の侵入を防止してくれる防塵フィルターは着脱式。メンテナンスも容易だ | |
四隅に装着されているインシュレーターにあたる部分には、ゴム素材のクッションが貼り付けられている。主に滑り止め防止の役割を担う |
Fractal Designが得意とするスマートなデザインが特徴的なフロントフェイス。極力装飾を施さないポリシーから、PowerスイッチおよびフロントI/Oの類いは、右側面にひっそりとレイアウトされている。
必要最低限のポートは、USB3.0×2、ヘッドフォン出力×1、マイク入力×1が縦列に並び、最下段にはクリック感が良好なPowerスイッチが装備されていた。
PowerスイッチおよびフロントI/Oは右側面に配置。よってこの面を壁に着けた状態ではこれらが操作できなくなる。「設置場所にこだわらない」も、ミニPCケースの良さだが、この点は覚えておく必要がある |
グラフィックスカードの主流といえば、デュアルスロット占有デザインを採用し、2段分の拡張ブラケットを使用するもの。もちろんシングルスロットモデルも存在するが、非力なGPUが搭載されるケースが多い。「Node 304」では、小型Mini-ITXモデルながら2段分の拡張スロットを備え、多くの選択肢からグラフィックスカードを選ぶことができる。「スモールPCはオンボードグラフィック」という概念は、今や通用しない。
搭載可能なグラフィックスカードの選択肢を一気に広げる2段の拡張スロット。内部スペースとの兼ね合いはあるものの、市場に出回る多くのグラフィックスカードを搭載する“準備”はできている |