奥行きを抑えたショートサイズ基板を採用

ここからは画像にて「G1.Sniper A88X」を詳細に確認していこう。必要十分な機能が実装されているにもかかわらず、基板サイズは305×225mmのショートサイズ。標準的なミドルタワーはもちろん、HTPC向けのような内部スペースが限られたケースでも余裕を持って搭載できる。

標準的なATXフォームファクタより奥行きが約20mm短いショート基板を採用。スリムケースに組み込む際にはこの違いが大きく影響してくる
基板裏面にはICチップやコンデンサなどは搭載されておらず、スッキリとした印象	CPUクーラーのバックプレートはスチール製。大型のCPUクーラーを搭載した場合でも、基板をしっかりと支えることができる

下位互換を備えた新ソケットSocket FM2+を採用

CPUソケットは、次世代APU「Kaveri」をサポートするSocket FM2+。Socket FM2との下位互換も維持されており、「Richland」や「Trinity」世代のAPUにも対応する。先代のSocket FM1は短命に終わったが、Socket FM2はAMDの発表通り息の長いプラットフォームになりそうだ。

これまでと同じ、上下セパレーションタイプのリテンションを採用。CPUクーラーも既存のアイテムがそのまま流用できる
Socket FM2とpin互換のある新ソケットSocket FM2+。TDPは100Wまで対応し、現在発売されているすべてのSocket FM2 APUが搭載可能
電源回路には、冷却性能を追求した新デザインのヒートシンクを搭載。横から確認すると表面積を稼ぐため複雑な形状をしていることがわかる
ソケット左の電源回路は、フェライトコアチョーク×1、MOSFET×3で構成
ソケット上の電源回路は、フェライトコアチョーク×1、MOSFET×2で構成	PWMコントローラは、AMD Fusionシリーズ向けIntersil「ISL6377」を搭載
電源回路の冷却用ヒートシンクは、2本のネジで基板に固定。サイズは実測で88×25×26mm