エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.270
2013.10.16 更新
文:GDM編集部 松枝 清顕
これまでのオールインワン水冷ユニットの常識を覆す「ポンプ移設」により、身軽になったウォーターブロック。CPUと接触する「Micro-Channel Cold-Plate」は銅製で、ボディを形成するプラスチックカバーに複数のネジで固定されている。
受熱ベースプレート部分だけを見ると、従来型オールインワン水冷ユニットのそれと大きな違いはない。なお購入時はグリスが塗られている |
ウォーターブロックのサイズは直径70mm×厚さ26mm。ポンプが無くなったことで、さぞスリム化されたと思いきや、実は驚くほど薄くなっているわけではない。引き合いに国内市場で最後にリリースされたポンプ一体型「KUHLER-H2O-920-E」のウォーターブロックのサイズを確認すると直径70mm×厚さ27mmで、その差は厚さのみ僅かに1mm。ポンプ移設による恩恵は意外にもほぼ無い。
「ロープロファイルウォーターブロック」の厚さは26mm。後ほど詳しくご紹介するが、ヘッドトップ部分にはフルカラーRGB LEDで直感的にCPUの温度状態が視認できるギミックが搭載されている |
チューブは比較的柔らかいゴム製を採用。長さは300mmで、非常に取り回しはし易い。さらに言うまでも無く、揮発や水漏れの心配はなく、接合部も綺麗に処理されている。
ちなみにクーラント液は環境に優しく耐腐食性の高いグリコール系がベースとされている |
組み込みを行う前に、「Kuhler H2O 1250」の付属品を総点検しておこう。ソケット毎に異なるネジ類など、すべて種類別に小袋に収められ、必要なものだけを取り出す事ができるように配慮されている。