エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.270
2013.10.16 更新
文:GDM編集部 松枝 清顕
「Kuhler H2O 1250」には専用のソフトウェア「GRID」が同梱されている。使用に関してはもちろん必須ではないものの、近頃のユーティリティは侮れず、出来のいいものが多い。ここでは「GRID」の基本機能やGUIを詳細に見ていこう。なお予めお断りしておくと、「GRID」は「Kuhler H2O 1250」および「Kuhler H2O 950」のみに対応し、エントリーモデルの「Kuhler H2O 650」は非対応になっている。
冷却ファンの回転数を制御するモードは3つ。「Extreme」は最大回転固定、「Silent」では最小回転固定、「Custom」ではスライドスイッチを操作することで、600~2,400rpmまで任意設定可能 |
メーターを模した楕円形のインターフェイスは、左側が冷却ファン回転数表示、右側が温度表示エリア。摂氏華氏表示切り替えにも対応し、グラフィカルに動作状態が確認できる。ソフトウェアの負荷状況や室内温度により、冷却ファンの回転数を調整する等、マウス操作だけで簡単に「Kuhler H2O 1250」を制御できるワケだ。
次に下部レイアウトされる「Graphs」「LED」「Settings」の計3つのボタンを押してみよう。
「Graphs」は温度とファンの動作状態をグラフ化してくれる。両者はボタンで簡単に切替が可能で、ログを保存することもできる |
その他、ウォーターブロック上部のLEDカラーを詳細にカスタマイズできる設定項目をはじめ、「GRID」の背景色も変更可能。さらにウォーターブロックに内蔵され、温度状況により変色するLEDカラーの発行色と温度範囲設定を詳細にセッティングできる。また日本語を含めた言語表示切り替えにも対応。操作性も良好で、設定に戸惑ったりソフトウェア内で迷子になることは無いだろう。おまけ要素の強いユーティリティとはいえ「GRID」は実用的でよくできている。