ブロックダイアグラムから読み解く「GA-Z87X-UD5 TH」

続いて、マニュアルに記載されているブロックダイアグラムから「GA-Z87X-UD5 TH」の搭載機能について、詳しく確認していこう。

「GA-Z87X-UD5 TH」ブロックダイアグラム図

CPUから伸びるPCI-Express3.0レーンは、3本のPCI-Express3.0（x16形状）スロットに分岐（x16、x8/x8、x8/x4/x4）。またThunderboltコントローラはPCI-Express（x4）で、SATA3.0（6Gbps）コントローラ、ギガビットLANコントローラ、PCIスロットはいずれもPCI-Express（x1）でチップセットに接続されている。ちなみにPCI-Express2.0（x1）×2とminiPCI-Expressスロットは、帯域不足を解消するため、PLX製スイッチチップ「PEX8605」を経由しているのも特徴だ。

「Ultra Durable（TM） 5 Plus」に準拠した高効率電源回路

ここからは、GIGABYTEが特に力を入れているCPUソケット周りから、「GA-Z87X-UD5 TH」の細部をチェックしていくことにしよう。電源回路は、IR製の高効率IC「PowIRstage（R）」とデジタルPWMを組み合わせることで、安定した電源供給を実現。さらにヒートパイプを備えた新設計のヒートシンクを実装することで、長期間負荷が掛かるような状態でも温度を低く保つことができる。

通電性向上のため、CPUのソケットピンには15μ厚の金メッキが施されている
Ultra Durableのロゴが大きくデザインされた冷却用ヒートシンク。サイドとトップの2ブロック構造で、φ6mmのヒートパイプで接続されている
フェライトコアチョークとIR製「PowIRstage（R）」が整然と並ぶ電源回路
1フェーズあたり「PowIRstage（R）」とフェライトコアチョークを1基ずつ搭載する
105℃温度環境で10,000時間の長期間駆動が可能な高耐久コンデンサ「Durable Black Solid Cap」	PWMコントローラは、8フェーズに対応するIR製デジタルPWM「IR3563B」を搭載
ヒートシンクは4本のネジで基板に固定。MOSFET接触部には熱伝導シートが貼り付けられていた