エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.273
2013.10.26 更新
文:GDM編集部 池西 樹
最後に消費電力の違いを確認しておこう。アイドル時は10分間放置した中で最も低い値、高負荷時は「CINEBENCH R15」実行中で最も高い値とした。
消費電力 |
アイドル時は省電力機能が働き、クロック・電圧とも同レベルまで下げられるため、すべてのプリセットでほぼ一定。高負荷時は、電圧調整されていない「ライト」では微増だが、電圧が高めの「ミディアム」「エクストリーム」では、いずれも大幅に増加している。
そして最も注目なのが「省電力」だ。ハイエンド構成にも関わらず、最大消費電力は127.1Wと低く抑えられており、省電力性能は極めて高い。ハイエンドCPUとの組み合わせではメリットが薄いが、CeleronやPentium系のエントリー向けCPUと組み合わせれば、低消費電力の常時起動PCを手軽に構築できる。
メーカー各社とも開発に力を入れているハイエンドマザーボード。その中でもデュアルThunderboltやIEEE 802.11ac対応無線LANなど、先進的なインターフェイスを備えた「GA-Z87X-UD5 TH」の将来性は抜群だ。特にThunderboltについては、Windows対応製品も揃いはじめ、高速かつ大容量な外部ストレージを求める人には魅力的なインターフェイスになるだろう。
デュアルThunderboltやIEEE 802.11ac対応無線LANなど、将来を見据えた拡張性は抜群 |
また「Ultra Durable(TM) 5 Plus」準拠による高品質設計やIntel製ギガビットLANなど、安定性にこだわった作りも見逃せないポイントだ。ヘビーユースにおける長期運用にも不安はなく、オーバークロック耐性も十分。さらに拡張性にも優れる「GA-Z87X-UD5 TH」は、長く付き合える1枚として万人にオススメできる製品に仕上がっている。