「Z3 PLUS」内部構造チェック

外観デザインのチェックが終わったところで、左サイドパネルを外し、内部構造に迫っていこう。外装色ブラックおよびホワイトモデル共に、内部は黒塗装が施された「Z3 PLUS」には、どんなギミックが用意されているのだろうか。

左サイドパネルを外した「Z3 PLUS」。さすがにシャドウベイ部は価格相応のシンプルな構造が採用されている

シンプルなドライブベイレイアウト

PCケース選びで誰もが気になる、ドライブベイ搭載能力を細かく見ていこう。スペック表によると、5.25インチオープンベイ×2、3.5インチオープンベイ×1（5.25インチベイ排他）、3.5インチシャドウベイ×4、2.5インチシャドウベイ×1とされている。近頃のPCケースとしては、2.5インチシャドウベイが若干少ないという印象だが、どんなレイアウトになっているのだろう。個別にチェックしてみることにしよう。

5.25インチと3.5インチオープンベイ

「Z3 PLUS」のオープンベイは、5.25インチで2段、3.5インチで1段の計3段が用意されている。デザイン的には5.25インチオープンベイ3段で、うち1段が3.5インチオープンベイとの排他仕様にも見える。しかし内部の構造をチェックすると、最下段は3.5インチ専用シャドウベイになっていた。

オープンベゼル最下段は3.5インチ用。この手多くは5.25インチ排他だが、「Z3 PLUS」では内部が3.5インチ構造になっているため、5.25インチドライブを使う事はできない
オープンベイのベゼル部を、フロントパネル裏側から確認。ベゼル自体は両サイドのツメにロックされているため、着脱には一旦フロントパネルを外す必要がある
5.25インチオープンベイにはツールフリー機構を装備。左側に蝶番のあるプラスチック製パーツには2本のピンがあり、光学ドライブのネジ穴に合わせてロックするというもの。片側だけで不安な場合は、左右のネジ穴でネジ固定もできる

シンプルな3.25インチシャドウベイ

3.5インチHDDをマウントするシャドウベイは全4段を装備する。ユニット自体はこれ以上ないほどのシンプルな構造で、「L字」のステイをシャーシフロント面と底面に固定しただけのもの。なお肝心なドライブのマウント方法は、現在主流のワンタッチトレイ式ではなく、前世代でよく使われた独立レール式が採用されている。

コストダウンの形跡がみられる、3.5インチシャドウベイ。HDDの固定はレール式が採用されていた

2.5インチシャドウベイ

SSDの台頭を意識しつつ、2.5インチ専用シャドウベイは控えめに1段のみ。場所は3.5インチシャドウベイユニットの上部で、片側側面をネジ留めするシンプルなマウント方法を採用している。

2.5インチSSD唯一の搭載スペースは、3.5インチシャドウベイユニット上部に装備。横置きマウントで、フロント側はネジ穴にシャドウベイの突起を引っ掛けて仮固定。リア側はインチネジで固定する事になる