エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.274
2013.10.29 更新
文:GDM編集部 松枝 清顕
「Z3 PLUS」の特徴として、標準搭載される冷却ファンの多さが挙げられる。ミドルタワーPCとしてはスリムな設計から最大口径は120mmだが、フロント吸気×1基、トップ排気×2基、リア×1基が標準で搭載されている。さらにオプションで、フロント部にもう1基増設可能。最大搭載可能数は実に5基を数え、ローコストモデルらしからぬ高いエアフロー能力を備えている。
ZALMANの製品サイトにある「Z3 PLUS」エアフローレイアウトの図説。電源ユニットは「自己完結」につきPCケース内部に直接の影響は与えないが、最大5基の120mm口径ファンで内部冷却を賄う、クラス上位のエアフロー能力が特徴 |
フロント吸気ファンは120×120×25mm(厚)のスケルトンファン×1基が標準搭載。メッシュ仕様のフロントパネルから、フレッシュな外気を取り入れる事ができる。ちなみに下段にはもう1基120mm口径ファンが増設可能。搭載位置から、上段は拡張カード(グラフィックスカード)に、下段はストレージにそれぞれ直接風を当てる事ができるように設計されている。
標準搭載されるフロント吸気ファンはスケルトン仕様。BlueLEDが内蔵され、動作時はフロントメッシュからBlueの光が漏れ光るギミック付き。下段は任意増設スペースだが、せっかくなのでLEDファンをチョイスしたい |
トップ部には排気用に120mm口径ファン×2基が標準で搭載されている。いずれもブラックフレームにホワイトインペラのリブ無しモデル。ラベルにはZALMANのロゴと「ZA1225ASL」の型番が確認できる。なおコネクタは3pinで、いずれもフロントトップのファンコントロールボタンへと接続されていた。
標準搭載されるトップ排気ファンは、シャーシとトップパネル間に固定。内部固定にしない分、マザーボードとの物理的干渉は回避されている |
リア排気を担当するのは、標準搭載の120mm口径ファン×1基。冷却ファンの型番は、トップ部に搭載されるモデル同様「ZA1225ASL」で、ブラックとホワイトのパンダカラーだ。
標準装備品の120mm口径リア排気ファンは、トップ排気ファン同様の型番ながら、コネクタ形状は4pinペリフェラル仕様だった |
そもそも冷却機器を得意とするZALMANだけに、冷却に関してのこだわりはローコストPCケースにも見受けられる。それがフロントトップ部にあるファンコントローラーボタンの存在だ。
サーキュレーターを模したロゴがあしらわれた「ファンコントローラーボタン」。HighとLowの2段階切替のシンプルなもの |
High/Low 2つの切替のみに対応する、実にシンプルな装備品だが、室内温度変化やアプリケーションの負荷状態によって、風量を手軽に調節する事ができる。あって便利な装備品といえるだろう。