エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.275
2013.11.01 更新
文:GDM編集部 絵踏 一
「Radeon R 200」シリーズのローンチに合わせ、MSIからはミドルレンジGPU R9 270X搭載グラフィックスカード2製品もリリースされている。必ずしもハイエンドは不要、という人にとっては注目のモデル。話しついでにこちらも合わせてチェックしておこう。まずは上位モデルの「R9 270X HAWK」からのご紹介だ。
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MSI「R9 270X HAWK」 製品情報(エムエスアイコンピュータージャパン株式会社) |
「R9 270X HAWK」は、高品質な「ミリタリークラス4コンポーネント」を搭載するのに加え、24時間のバーンインテストをクリアしたオーバークロック向け品質保証「OC Certified」に準拠するという、ミドルレンジらしからぬ高性能モデル。基板上にオーバークロック用BIOSを追加で実装する「ツインBIOS」仕様なほか、各種電圧を個別に設定できる「トリプルオーバーボルテージ」、負荷状況に応じて電源フェーズを切り替える「APS(Active Phase Switching)」、各電圧をリアルタイムで測定できる「V-チェックポイント」など、オーバークロックに特化したハイエンド顔負けの機能を装備している。
これは「予算的にハイエンドは買えないが、ミドルレンジの範囲でできるだけ高性能なモデルが欲しい」というニーズに応える、「HAWK」シリーズの独自コンセプト。「R9 270X HAWK」は、まさに“ミドルレンジのキング”と呼ぶに相応しいグラフィックスカードだ。
スペックはもちろんオーバークロック仕様で、コアクロック1,100MHz、ブーストクロック1,150MHz(リファレンス1,050MHz)、メモリクロック5,600MHz。メモリバス幅は256bitで、GDDR5 2GBのビデオメモリを実装。冷却クーラーは、より冷却パフォーマンスにフォーカスした「Twin Frozr IV Advanced」を搭載している。
次にご紹介する「R9 270X Twin Frozr 4S OC」もまた、オーバークロック仕様のグラフィックスカード。上記の「HAWK」のようなOC特化モデルではなく、静音性や使いやすさを重視したゲーマー向けの普及モデルだ。クーラーには「Twin Frozr 4S」を採用、今回の主役である「R9 280X Twin Frozr 4S OC」のR9 270X版と言ったほうが話が早いかもしれない。
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MSI「R9 270X Twin Frozr 4S OC」 実勢売価27,000円前後 製品情報(エムエスアイコンピュータージャパン株式会社) |
スペックは、コアベースクロック1,030MHz、ブーストクロック1,120MHz(リファレンス1,050MHz)へとコアクロックをチューニング。メモリ周りはリファレンスに準拠し、メモリクロック5,600MHz、メモリバス幅256bit、GDDR5 2GBのメモリを実装している。なお、「R9 270X Twin Frozr 4S OC」や「R9 280X Twin Frozr 4S OC」のようなMSI「GAMING Series」のグラフィックスカードは、簡易オーバークロックツール「GAMING APP」に対応する。ワンクリックでコアクロック設定の切り替えができるため、初心者でもパフォーマンスを手軽に引き出すことが可能だ。