エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.275
2013.11.01 更新
文:GDM編集部 絵踏 一
続いては、「R9 280X Twin Frozr 4S OC」の“看板”といえる大型クーラーを引き剥がし、じっくり観察してみよう。様々な派生モデルを生み出しているTwin Frozrだが、今回手に取った「Twin Frozr 4S」は、GAMING Seriesレーベル向けに搭載される静音仕様モデル。4Sの“S”は“SilentのS”というワケだ。
その構造は、豊かな風量を生み出す100mm口径のプロペラブレードファンに銅製ベースのヒートシンク、極太ヒートパイプ“スーパーパイプ”を組み合わせた豪華仕様。さらにヒートシンク内部には、風をヒートパイプへと誘導する“ディフレクター”を装備。MSIが特許を取得した「Airflow Control technology」と呼ばれる冷却機構が隠されている。
さて、グラフィックスカード観察はいよいよ最下層に到達。「ミリタリークラス4コンポーネント」から構成される、高耐久なハイエンド基板を眺めていこう。
名を連ねる構成パーツは、どれも業界最高峰の品質を誇る。高効率かつ低温動作を実現したチョークコイル「New Super Ferrite Choke」や高効率コンデンサ「Hi-C CAP」、低発熱で電流容量の高いMOSFET「CopperMOS」など、担当者曰く「リファレンスに比べ25%以上のコストをかけている」というプレミアム仕様だ。これらすべてが、「R9 280X Twin Frozr 4S OC」の高いオーバークロック耐性と安定動作を支えている。